福岡を拠点に、全国8店舗の販売ネットワークを展開する「ナッツRV」(本社:福岡県遠賀郡)。国内最大手のメーカーとして、特にキャブコン(キャブコンバージョン)のラインアップには定評がある。
中でも「クレソンジャーニー」は、毎年のようにブラッシュアップを重ねてきたことで非常に完成度が高く、今年はベース車両の一部改良を機にさらに進化。この秋には、受注増加に対応するべく、生産体制強化も発表された。
増産決定! 受注から約6カ月で納車
ナッツRVが販売するクレソンジャーニーは、キャブコンの中でも特にコストパフォーマンスに優れた“定番モデル”として多くのユーザーに支持されている。一方で、人気モデルであるがゆえの課題として、納車まである程度の期間がどうしても必要になってしまう。
ナッツRVは毎年のように工場や生産ラインの拡張、設備投資を行ってこの課題の解決に取り組んできた。そして今年の下半期には、ついにクレソンジャーニーの生産体制強化も完了。今年9月の注文で、2023年3月のデリバリーを実現する納期短縮・増産体制を実現した。
キャンピングカー市場は、今や需要に対して供給が追いつかない活況状態。1年〜2年待ちも見受けられる中、今年の注文で来年のゴールデンウィークに納車が間に合うというのは、うれしいアナウンスだ。
超断熱性パネル構造と急速充電システム採用
クレソンジャーニーは、室内の施工や家具のクオリティの高さはもちろん、充実した装備の標準化も魅力のひとつ。その装備を代表するのが、電気に強いナッツRVを象徴する急速充電システム「エボライト」と「エボライトLi」だ。
エボライトは、ユニット部分にシーテック社製走行充電器を組み合わせた電装システム。一晩使い続けて消費したトリプルバッテリーの電力を翌日の走行充電だけで、ほぼ満充電までリカバリー。エボライトLiは、同システムに100Ahのリチウムイオンバッテリー4個を組み合わせた大容量・高機能モデルだ。このユニットの恩恵により、インバーター付き家庭用エアコンをはじめ、冷蔵庫や電子レンジといった人気家電を標準装備。もちろん冬場には欠かせないFFヒーターも備わっている。
そして2022年モデルでは、この空調機能をより活かすために新構造の高断熱コンポジットパネルが採用された。このパネルは、厚さ35㎜の断熱材を高強度で軽量なFRPパネルでサンド。さらに、両サイドやリヤのみならず、天井、フロアまでこのパネルで包みこむことにより、圧倒的な断熱効果を実現している。
初めてのキャンピングカーでも安心の充実装備
快適装備としては、換気設備として欠かせないマックスファンベンチレーター、リヤ用TV地デジアンテナ、走行時に安心のバックカメラ等、初めてキャンピングカーを購入する際に必要となる装備はほぼ揃えていると言っていいだろう。
家具類もブラッシュアップを重ねてきたことで非常にクオリティが高く、購入の決め手にもなっている。また、家具色も明るいパウダーオークとシックなダークオークの2タイプから選べるようになっている。
車中泊で特に重要な就寝設備も、同社オリジナルのウッドスプリングと高反発マットレスベッドを採用。特にウッドスプリングはすのこ形状になっており、寝心地の良さはもとより、湿気を逃がし、放熱や静音性にも優れている。
レイアウトは、個性の異なる3タイプを用意。「タイプW」は、ダイニングエリアの後方にマルチルームと常設2段ベッドを配置。ファミリーを想定したスタンダードタイプだ。人気の「タイプX」は、マルチルームを無くすことにより、広がりのある室内空間を実現した。最後に紹介するのは、サイドソファーが特徴の「タイプR」。マルチルームと常設リヤベッドを備えた夫婦ふたり旅を想定した、贅沢な間取りが人気のレイアウトだ。