ステランティスジャパンは8月29日、シトロエンの新しいフラッグシップモデル「C5 X」を発表した。10月1日より全国のシトロエン正規ディーラーを通じて発売する。価格（消費税込）は484万円～636万円。
「C5 X」は、セダンのもつエレガンス、ステーションワゴンの実用性、SUVの力強さを組み合わせた独創的なデザインを採用し、パワートレーンはガソリンとプラグインハイブリッドの仕様を設定。最高出力180ps／最大トルク250Nmを発揮するPure Tech 1.6リッター4 気筒DOHCガソリンターボエンジンと、最高出力225ps／最大トルク360Nmを発揮するPLUG-IN HYBRID 2WDを搭載し、EV走行可能距離65kmを実現。住宅街などでEV走行をするために、エンジンによる走行で発電した電力を蓄電する「e-SAVE」機能を新たに搭載している。
モデル名に付けられたXは、CXに始まるブランドのXの系譜を継承し、さらにセダンやステーションワゴン、SUV のシルエットを融合させた、シトロエンアドバンストコンフォートの集大成とも言えるモデル。2016年のパリモーターショーに出品した CXPERIENCE CONCEPT をベースとしており、2021年4月に初公開して以来、日本においてもティザーサイトには記録的なアクセス数が寄せられているという。
フロントフェイスはC4に通じるV字シェイプのライティングシグニチャーを特徴としており、ブランドとしてデザインの統一性を図っている。ボトムのクローム処理によって風格のある佇まいを強調し、ボンネットとボディサイドに刻まれたキャラクターライン、そして大径ホイールとブラックホイールアーチがダイナミックな印象を与え、ルーフに沿って流れるクロームラインをアクセントとしている。さらに大型のスポイラーを上下に備えたテールゲートに加え、サイドにまで大胆に回り込むコンビネーションランプがリアビューを印象づけている。
ボディサイズは、全長4,805mm、全幅1,865mm、全高 1,490mmという、Dセグメントの中心に位置するゆとりあるサイズを確保。ホイールベースは2,785mmで、低重心でスタイリッシュなロングボディと流麗なフォルムは、大人5人が快適に過ごせる広々とした空間を実現。ラゲッジルームは通常時で545ℓ、リアシートを倒すと最大1,640ℓの広い積載量を実現している。
広いガラスエリアに囲まれた明るい室内では、水平基調にデザインしたダッシュボードと、フロントドアまで回り込ませたウッド調のデコラティブパネルがゆとりある空間を演出。リアクォーターに設けたウィンドウが開放感を演出するとともに、360度のガラスエリアを実現。複層構造のラミネーテッドガラスを採用することで（SHINE PACKに標準装備）、外部からのノイズを最小限に抑えているほか、SHINE PACKには、サンシェード付きのスライディングガラスサンルーフを装備し、開閉式で外気を取り入れることも可能となっている。
また、シトロエン独自のアドバンストコンフォートシートを採用。高密度で厚みのある構造が生み出す姿勢保持性とコンフォート性能は、長時間の移動でもリラックスでき、リビングルームでくつろいでいるかのような快適な座り心地を実現。また2,785mmのロングホイールベースにより、後席のニースペースを先代の C5セダンから66mm拡大させるなど、リアシートの快適性も向上している。SHINE PACKのフロントシートには、空気圧で腰部をサポートするマルチポイントランバーサポート付きの電動シートに加え、シートヒーターとベンチレーションを装備、運転席にはウェルカムファンクションも搭載している。
ほかにも、高精細の12インチタッチスクリーンやコネクテッドナビゲーションシステムをを装備しているほか、運転に必要な情報をフロントウィンドウに投影するエクステンデット ヘッドアップディスプレイを初採用。プログレッシブ・ハイドローリック・クッション（PHC）を全車標準装備とした。安全面では、全モデル最新のセーフティ&ドライバーアシストを採用している。
