ランボルギーニ・ジャパンは6月24日、昨年デビューから50周年を迎えた「カウンタック」に敬意を表したスペシャル限定モデル「カウンタック LPI 800-4」を都内イベント会場で国内初披露した。
今見ても斬新な未来的フォルムを持つ初代カウンタックは、日本でも1970年代後半に始まるスーパーカーブームを牽引。当時の子供達をはじめ、大衆を魅了したことでも記憶に残る名車だ。その輝かしいレガシーへのオマージュとして誕生したのが、“21世紀版カウンタック”とも呼べる新型LPI 800-4だ。
同モデルは昨年8月、ヒストリックカーファンには知られている米国カリフォルニア州モントレーで開催されたモントレー・カー・ウィークの「ザ・クエイル・モータースポーツ・ギャザリング」で発表。世界的にも大きな話題となった。
初代の影響を色濃く感じる21世紀版カウンタック
発表会では、初代カウンタック「LP5000QV」と並べて披露。
エッジの効いたボディラインや長くて低いフロントの長方形グリルなど、LPI 800-4は初代の影響を随所に感じさせるシルエットを形成。リトラクタブルではなくなったものの、ヘッドライトの形状も初代に近い他、特徴的なシザードアも採用された。
デザインを統括したミィティア・ボルケルト氏は、「カウンタックはランボルギーニのデザインDNAの基礎を形作った」と説明した。
具体的な特徴として「全体的なシルエットを形成するスペースシップラインと一目見てカウンタックと分かるサイドライン。そして極端に傾斜したサイドウインドウ」を挙げ、LPI 800-4については「LP500のピュアなシルエットや、LP5000QVの6角形のホイールアーチ、リヤデザインなどの要素を取り入れつつ、一方でモダンな技術も採用している」と語っていた。
シアンのハイブリッドテクノロジーを搭載
エンジンレイアウトは、初代カウンタックから受け継がれてきた、キャビンを前方に配置した縦置きミッドシップ。そこに最新のエンジニアリングであるV12自然吸気エンジンと「シアン」用に開発されたハイブリッドテクノロジーが採用されている。
エンジン出力780hpと電動モーター34hpの合計最高出力は814hpに到達し、0-100㎞/h加速はわずか2.8秒、最高速度は355㎞/hというハイパフォーマンスを発揮する。
LPI 800-4は112台のみの限定生産。この生産台数は、初代カウンタック開発時に使用された社内プロジェクト名「LP112」に由来する。2022年の第1四半期より、幸運なオーナーのもとにデリバリーが開始されている。