山梨県韮崎市に新拠点完成
山梨県を拠点にキャンピングカーを製造・販売する「M.Y.Sミスティック」が、同県韮崎市に本社と工場を移転・新設。5月20日に竣工を迎え、新社屋でオープニングセレモニーを実施した。
今回の移転により、分散していた工場を1カ所に集約。より効率化・生産力を増した体制で、競争力あるラインアップの開発・製造を加速していく。
オリジナリティを追求したラインアップ
1991年創業のミスティックは、キャブコン(キャブコンバージョン)からバンコン(バンコンバージョン)、軽キャンパー、トラキャン(トラックキャンパー)まで、幅広いカテゴリーのキャンピングカーを30年以上に渡り製造してきたメーカーだ。同社の佐藤正代表は、業界でも有名なキャンピングカーのヘビーユーザー。キャンパーシェルで過ごす日々の中から生まれた様々なアイデアをカタチにしてきた商品ラインアップは、型にとらわれない個性とこだわりを持つことでも知られている。
近年では「レジストロ」、「レジストロアウル」というサイディング外壁を活かした高強度のシェルデザインを持つ小型・中型キャブコンがベストセラーとなり、軽自動車でも牽引できる小型トレーラー「レジストロクコ」までシリーズを拡張。そのレジストロクコを含め、3車種でグッドデザイン賞を受賞する等、デザイン性でも高い評価を得ている。
分散していた工場を1カ所に集約
そんな人気モデルを製造してきた同社の工場はこれまで3カ所に分散していたが、今回の移転を機に本社機能と工場を集約。「製造拠点を1カ所にまとめられたことで、今後はより効率的に、競争力ある商品を生産していける」と佐藤代表。開発・製造スタッフからも「キャンピングカーに使用する部品や部材の在庫管理の面でも、1カ所に集約できたことは製造期間短縮にも繋がる」と語っていた。
セレモニーでは、トラキャンの製造からスタートした創業時からの歩みとともにオーナーや取引先への感謝の言葉を述べた佐藤代表。円安に伴う輸入部品のコストアップについても「優れた商品をできるだけ安価で仕入れる努力をし、今後も納得いただける商品価格でキャンピングカーを提供していきたい」と豊富を語った。
アクセスにも優れた国道20号線沿いに立地
韮崎市の新社屋は、南アルプスを望む抜群の環境と、同県の幹線道路である国道20号線沿いに立地。中央自動車道の韮崎ICからもクルマで約7分の距離で、交通アクセスにも優れている。
奥行きのある広大な敷地内には、巨大な庇を設えた工場棟を建設。セレモニー会場にもなっていたため生産設備は設置前であったものの、建屋の室内空間も広く、佐藤代表も「満足できる仕上がり」との言葉。新社屋からクルマで15分ほどの距離にある「双葉店展示場」はそのまま残し、販売拠点として継続営業していく。
M.Y.Sミスティック本社
所在地:山梨県韮崎市一ツ谷1840
TEL:0551-45-7654
営業時間:本社・湘南店 9:00〜18:00、双葉店展示場 10:00〜19:00(月・火曜定休)