今年も中盤に差し掛かり、後半戦を迎えようとしている。コロナ禍で引き続き国内の新車市場は厳しい状況にあるが、盛り返しに期待がかかるのは各社のニューモデル投入戦略である。トヨタ、日産、ホンダ、マツダ、スバル、スズキ、三菱自動車の各社は6~12月にかけて、いずれも戦略ニューモデルを投入し、新車の増販攻勢を目指そうとしている。
車種分野ではSUVを軸にミニバン、軽自動車などバラエティに富んだラインアップが期待できる。パワーソースは電気自動車やハイブリッド車、プラグインハイブリッド車が数多く登場する流れとなっている。
SUVはトヨタ、日産、ホンダ、マツダ、スバルの各社が、挙って有力モデルを投入する見通しだ。従来のラインアップに加え、ミディアム&ラグジュアリークラスが加わるのが新機軸となりそう。パワーユニットでは電気自動車、プラグインハイブリッド、各種ハイブリッド搭載モデルが多数登場する。ガソリン価格の値上がりやカーボンニュートラルの流れの加速で、いずれのマーケットの加速拡大は必至の情勢となっている。
電気自動車はSUVの他、軽自動車クラスも新たにお目見えする。当面は日産と三菱自動車が先鞭をつける。200万円台のリーズナブルな価格設定だけに販売台数の伸びが見込める。ヒットすればダイハツ、スズキ、ホンダの3社も追随することになる。
登録車ではこれまで日産がリード役を果たして来たが、今後はトヨタ、ホンダ、スバル、三菱、マツダもラインアップを強化する方向にある。ハイブリッドはトヨタ、プラグインハイブリッドは三菱自動車がリード役を果たしている。
(遠藤 徹)