ランドローバーは5月10日(英現地時間)、新型「レンジローバースポーツ」を世界初披露した。また、アイスランドにある浸水したダムの放水路を駆け上るスペシャルムービーも同時公開した。
スペシャルムービーは、毎分750トンの水が勢いよく流れる、世界最大級のカウランユーカルダムの放水路を新型「レンジローバースポーツ」で走破するというもので、もしトラクションを損なえば、ダムの放水路の麓から、その下の谷底まで90mも落下する危険をともなった挑戦となった。
第3世代目となる新型「レンジローバースポーツ」は、ランドローバー史上、最も先進的なシャシーテクノロジーを採用しており、人目を惹く存在感と直感的なドライビングレスポンスを兼ね備えた、先進技術と走破性に長けたモデル。
英国ゲイドンにある、ジャガー・ランドローバーのアドバンスト・プロダクト・クリエーション・センターで開催した発表イベントでは、激流のダムの放水路を駆け上るという前代未聞のチャレンジの様子を初公開。ジェームズ・ボンド映画の公式スタントドライバーであるジェシカ・ホーキンス氏がハンドルを握り、新型「レンジローバースポーツ」のグリップ、トラクション、パフォーマンス、安定性を披露した。
新型「レンジローバースポーツ」の世界初公開に際し、ジャガー・ランドローバーのヴィークル・プログラム担当エグゼクティブ・ディレクターであるニック・コリンズ氏は、「ランドローバーの先駆的なMLA-Flexアーキテクチャーと最新のシャシーシステムが一体となり、『レンジローバースポーツ』史上最高レベルのダイナミズムが実現しました。インテグレーテッドシャシーコントロールでは、スイッチャブルボリュームエアスプリングからダイナミックレスポンスプロ、電動アクティブロールコントロールまで、あらゆる革新的な技術を統合しています。その結果、これまでで最も魅力的でスリリングな『レンジローバースポーツ』が完成しました。」と語った。
また、スタントドライバーの、ジェシカ・ホーキンス氏は、「谷側から見る放水路の水の勢いはものすごく、手に汗握るほどの迫力でした。もしもの場合は斜面の下に90mの落差が待っているとわかっていながらの走行は、これまで成し遂げたことのない最もチャレンジングなドライブとなりました。急勾配と急流をものともせず、新型『レンジローバースポーツT』はいとも簡単に走破したのです。そのトラクション、安定感、そしてコマンドポジションからの圧倒的な視界は、私に大きな自信を与えてくれました。とても楽しいチャレンジでした。」と述べた。
新型「レンジローバースポーツ」は、あらゆるパワートレインに対応する、ランドローバーの先進のアーキテクチャー「MLA-Flex(flexible Modular Longitudinal Architecture)」を採用しており、卓越したダイナミクスと洗練性を実現。パワートレインには、3.0リッター直列6気筒ガソリン・エンジンと電動モーターを組み合わせたPHEVをラインアップしており、モーターでの航続距離は最大113km(70マイル)を誇り、CO2排出量18g/kmを達成している。
さらに、新しい4.4リッターV型8気筒ツインスクロールターボチャージド・ガソリン・エンジン(530PS)も設定しており、ダイナミックローンチを作動させた状態で、0-100km/h加速はわずか4.5秒(0-60mph:4.3秒)というスポーツカー並みのパフォーマンスを発揮。また、パワフルで高効率なマイルド・ハイブリッド・テクノロジー(MHEV)を採用した3.0リッター直列6気筒INGENIMUMディーゼル・エンジンおよびガソリン・エンジンも用意しているほか、2024年にはフルバッテリー電気自動車(BEV)のラインアップ追加も予告している。