三菱ふそうトラック・バスは4月21日、「ふそうファイター」の緩衝装置（リヤサスペンション） に不具合があるとして計2,158台、「ふそうスーパーグレート」の灯火装置（トレーラ側ブレーキランプ）に不具合があるとして計4,625台のリコールを国土交通省に届け出た。対象となる製作期間は平成29年10月6日～令和3年8月26日。
「ふそうファイター」の不具合の部位は緩衝装置（リヤサスペンション）で、中型トラックにおいて、リヤサスペンションの設計が不適切なため、段差通過時等に後輪のブレーキチャンバーとフレームが干渉し、最悪の場合、当該ブレーキチャンバーが破損して制動力が低下するおそれがある。 改善措置は、全車両でリヤブレーキ一式およびリヤリーフスプリングブラケットを対策品に交換する。これに伴い、関連部品についても交換等を行う。不具合の件数は1件発生している。
「ふそうスーパーグレート」の不具合の部位は灯火装置（トレーラ側ブレーキランプ）で、大型トラクタにおいて、トレーラ側ブレーキランプの回路が不適切なため、ブレーキランプ点灯時に当該回路のダイオードが焼損する場合がある。そのため、トレーラ側ブレーキランプが不灯になってブレーキランプ異常の警告が表示され、最悪の場合、火災に至るおそれがある。 改善措置は、全車両でトレーラ側ブレーキランプ回路からダイオードを削除する。また、半導体リレーによる電装品制御を行っていない車両は、当該回路にリレーとサブハーネスを追加する。不具合の件数は14件、火災事故1件、部分焼損2件が発生している。
