レクサスは4月20日、バッテリーEV(BEV)専用モデルの新型「RZ」の詳細を世界初公開した。
新型「RZ」は、レクサス初のBEV専用モデルとして、電動化技術がもたらすレクサスらしいクルマをデザイン、走行性能で体現し、BEVを軸とするブランドへの変革の起点となるモデルとして、同社の新たな開発拠点となるToyota Technical Center Shimoyama(以下「TTCS」)で作り込みが行われた。
BEV専用プラットフォーム(e-TNGA)を採用しているほか、バッテリーやモーターの最適配置による理想的な慣性諸元や、軽量かつ高剛性なボディの実現により、車両の基本性能を大幅に進化。また、電動化技術を活用した四輪駆動力システム「DIRECT4」や、ドライバーの意図に忠実な車両コントロールを可能にしたステアリング制御とステアバイワイヤシステムを採用。さらに、ドライバーへクルマの状態変化を自然に伝える音作りも追求している。
エクステリアデザインでは、BEVならではのシームレスな加速感とトルクフルな躍動感を表現。スピンドルグリルも、内燃機関の冷却などの必要がないBEVの機能的な進化や更なる空力性能向上を目指して、「スピンドルボディ」という塊感のあるボディと一体となった造形を採用。レクサスの独自性を表現することに挑戦することで、新たなデザインの方向性とBEVらしさを両立したとしている。またインテリアデザインでは、SDGsやサステナブルなモビリティを中心に考え、素材や装飾によるラグジュアリーな演出に頼らない、感性に響く空間づくりにこだわり、機能的本質を追求したシンプルな設えの中にも、モノづくりの細やかさや上質さを感じられる空間を演出。加えて、開放的な空間づくりに寄与するパノラマルーフや、レクサス初採用の輻射熱ヒーターを含めた空調の協調制御による高効率な暖房システムも備えている。
【新型「RZ」の主な特長】
①電動化技術を活用した人の感性に寄り添ったLEXUSならではの乗り味の進化
- ドライバーの意図に忠実な走りを支える新四輪駆動力システム「DIRECT4」
- ステアバイワイヤシステムがもたらす新しいドライビング体験
- BEV専用プラットフォームの採用と素性の進化による高い運動性能の実現
- LEXUSのDNAである静粛性の高い空間と音作りの両立
- 走りに貢献する空力性能とBEVならではの先進的なデザイン
- 長年HEVで培った技術を活用したBEVシステム
②機能的本質やパフォーマンスに根差したプロポーションと独自性を追求したデザイン
- LEXUS BEVの独自性を強調するプロポーションと新表現「スピンドルボディ」
- 電動化技術がもたらす走りの躍動感を表現したサイド、リヤデザイン
- BEVらしさを引き立てるエクステリアカラー
- クリーンで開放的なおもてなし空間
- 走りの楽しさを最大化させるコックピット
- 居心地の良い室内を彩るアンビエントイルミネーションとインテリアカラー
③移動体験をより豊かにする先進安全技術とおもてなし機能
- 先進の予防安全技術Lexus Safety System +
- 快適な移動を支えるLexus Teammate
- 心地よい空間を支えるおもてなし機能
- 先進技術による新たな機能価値
【新型「RZ」主要諸元(日本仕様・プロトタイプ)】
- 全長×全幅×全高:4,805mm×1,895mm×1,635mm
- ホイールベース:2,850mm
- タイヤサイズ:18/20インチ
- 航続距離:約450km(J-WLTCモード・開発目標値)
- 電池容量:71.4kWh
- 出力:フロント/150kW、リヤ/80kW
◆新型「RZ」特設サイト:https://lexus.jp/models/rz/worldpremiere/