日野自動車の子会社であるNEXT Logistics Japan株式会社(以下「NLJ」)と、株式会社三菱UFJ銀行は3月22日、ドライバー不足解消や脱炭素化などの物流業界の課題解決を目的とした出資・パートナー契約を締結したと発表した。
物流業界においては、少子高齢化、2024年問題に起因した「モノが運べなくなる」社会が着々と近づいてきている状況のもと、安定した輸送スキームの提供や、CO₂排出量削減による環境課題解決が求められており、その実現に向けて、CASE技術の進化に伴う自動運転技術や燃料電池型大型トラック等の電動化車両の活用により、物流における効率化・省人化、CO₂低減が加速すると見込まれている。今回のパートナー契約により、社会課題の解決に取り組み、物流と金融の事業価値向上を目指すとしている。
三菱UFJ 銀行は、「お客さまと事業リスクを共にし、社会課題の解決に向けた新事業を創出」する事業共創に取り組んでいるほか、「MUFG カーボンニュートラル宣言」に基づいて、カスタマーの脱炭素化やイノベーション技術の支援に積極的に取り組んでいる。今後、NLJおよびNLJパートナー企業との事業共創を通じて、事業価値を高め、物流業界の社会課題解決に貢献していくと述べている。
またNLJ は、業種業態の壁を越えた19社のパートナー企業とともに、各社の専門的な知見・技術を活用し、「ドライバー不足によりモノが運べなくなる」という社会課題の解決に向けた高効率輸送スキームの構築を推進。三菱UFJ銀行の有する幅広い顧客基盤・ネットワーク、高度な金融サービスを始めとした各種知見・ノウハウを活用することでエコシステムの構築を推進し、「物流業界の価値向上」の実現に向けて取り組んでいくと述べた。
三菱UFJ銀行とNLJは、想いを一つにするNLJのパートナー各社と共に知見・技術を集結させ、本社会課題の解決と事業価値向上に向けた取り組みを一層促進していくとしている。
【NLJの取組みと目指す姿】
「ドライバー不足によりモノが運べなくなる」社会課題の解決を目指し、CASE技術を活用した高効率輸送スキームを構築
- 効率化・省人化:業種業態を超えた多様な荷物を混載し高効率輸送、また自動運転技術を活用した輸送人員の省人化を実現
- CO₂排出量低減:各社の荷物を束ねてより少ない車両で運び、且つ最先端技術の車両を活用することで環境負荷を低減
- 物流業界の価値向上:先進技術の活用や新たなサービスの企画開発等により付加価値を創出し、物流業界の発展に貢献