三菱自動車は3月16日、タイ王国において既存の塗装工場に代わる新たな新塗装工場の開所式を実施した。式典には、タイのスリヤ・ジュンルンルアンキット工業大臣、梨田 和也駐タイ日本国特命全権大使らが参列した。
新しい塗装工場は、タイにおける自動車塗装工場としては最大規模となり、主要な塗装工程の自動化や先進技術の導入により、生産の効率化と環境負荷低減を実現している。
新塗装工場には120億円を投資し、先進的で環境にやさしい技術により揮発性有機化合物(VOC:Volatile Organic Compounds)排出量を従来に比べ50%削減できるほか、逆浸透システムを採用し廃水を50%リサイクルすることで環境負荷に配慮した塗装工場とした。また、年間1,700トン以上のCO2排出量を削減できるソーラーパネルへの投資も行っている。
開所式で三菱自動車の加藤社長は、「当社は2030年までに新車や事業活動によるCO2排出量を40%削減する方針を定めた環境計画パッケージを策定しました。この目標を達成するためにはタイ事業が重要な役割を果たしていきます」とし、また「製造効率と品質向上を図り、持続可能な未来に向けて事業を変革していきたいと考えています」と述べた。