横浜ゴムは2月22日、スズキのインド子会社であるマルチ・スズキ・インディア社が2021年11月に発売した新型「セレリオ」向けに新車装着(OE)用タイヤの納入を開始したと発表した。納入タイヤは現地のタイヤ生産販売会社であるYokohama India Pvt. Ltd.(ヨコハマ・インディア)が生産する「BluEarth-FE AE30」で、装着サイズは175/60R15 81H。
「セレリオ」は、2014年にインドで発売して以来、コンパクトなボディーに広い室内や荷室が好評を得ている。新型「セレリオ」はスタイリングを一新し、新たなエンジンとプラットフォームを採用することで軽量化と燃費向上を図り、足回りや荷室の空間を拡大した。
横浜ゴムは、世界有数の大市場であるインドでの販売強化のため、2007年4月にヨコハマ・インディアを設立し、2014年から現地の自社工場で乗用車用タイヤ生産を開始。2020年には生産能力を2倍以上に増強し、着実にインド国内での販売数を増加している。同社は、2021年度から2023年度までの中期経営計画「Yokohama Transformation 2023(YX2023)」のタイヤ消費財事業において「商品・地域事業戦略」を推進しており、市場動向に沿った商品拡販を強化している。
「BluEarth-FE AE30」は「環境性能のさらなる向上+人に社会にやさしい」をテーマとしたグローバルタイヤブランド「BluEarth」の低燃費スタンダードタイヤ。優れた低燃費性能のほか、静粛性や快適性、乗り心地、ロングライフなどの基本性能のハイレベルでのバランスを実現。「セレリオ」に装着されたタイヤは、過酷な道路環境下であるインド市場において、低燃費性能と耐摩耗性能を両立したタイヤとなる。