メルセデス・ベンツ日本は、新型「Cクラス(セダン/ステーションワゴン)」のエントリーモデルとして「C 180 アバンギャルド」(以下「C 180」)を追加し、全国のメルセデス・ベンツ正規販売店ネットワークを通じて2月17日より予約注文の受付を開始した。価格(消費税込)はC180 セダンが599万円、C 180 ステーションワゴンが625万円。なお、「C 180」については2022年3月頃の配車開始を予定している。
【マイルドハイブリッドシステムISGを搭載】
エンジン単体で170PS(125kW)、250N・mを発生する、新型の1.5リッター直列4気筒ターボエンジンの「M254」を採用。また、エンジンとトランスミッションの間に配置されるマイルドハイブリッドシステムのISGによって、短時間、最大で20PS (15kW)、208N・mのブーストが可能としている。さらに回生ブレーキ、コースティングなどで燃費の低減に寄与するほか、変速ショックやエンジン再始動時の振動の低減なども図っている。
なお、C 180にも「9G-TRONICオートマチックトランスミッション」を採用。1速から9速までの変速比幅が広いことから、エンジン回転数が大幅に低減され、優れたエネルギー効率と快適性を実現している。
【サポートの精度を高めた安全運転支援システム】
メルセデス・ベンツの自動運転開発の次のステップとなる技術は、一般道での安全運転支援はもちろんのこと、特に高速道路での運転支援機能により、ドライバーにかかる負担を大きく軽減するシステムで、C 180は以下の機能を備えている。
- 「アクティブステアリングアシスト」
- 「アクティブエマージェンシーストップアシスト」
- 「アクティブブレーキアシスト」
- 「緊急回避補助システム」
- 「アクティブレーンキーピングアシスト」
- 「アクティブブラインドスポットアシスト」
【縦型11.9インチのセンターディスプレイによる直感的な操作設定】
12.3インチのワイドディスプレイを採用するインストゥルメントクラスターと、11.9インチの縦型ディスプレイを採用するセンターディスプレイの2画面を標準装備。また、2018年から順次各モデルに搭載し、熟成が進められてきた、対話型インフォテインメントシステム「MBUX」を採用した。音声認識機能は多くのインフォテインメント機能(目的地入力、電話通話、音楽選択、メッセージ入力・読み上げ、気象情報)に加え、クライメートコントロール、各種ヒーター、照明など多様な機能にも対応しているほか、音声認識だけではなく、タッチスクリーン、ステアリングホイールにあるタッチコントロールボタンでも様々な操作をすることが可能となっている。
【Dセグメント初のARナビゲーションを採用】
AR(Augmented Reality = 拡張現実)ナビゲーションを採用。従来、目的地を設定して行先案内をする場合、地図上に進むべき道路がハイライトされるが、新型Cクラスでは、それに加えて、車両の前面に広がる現実の景色がナビゲーション画面の一部に映し出され、その進むべき道路に矢印を表示することで、より直感的にどの道路に進むべきかを判断することが可能となっている。
【生体認証(指紋、声)によるシートポジション等の設定】
C 180はドライバーの指紋、声のいずれかの生体認証もしくはPINコードによる認証が可能で、どちらかの認証により、シート、ステアリング、サイドミラーのポジションやコックピットディスプレイの表示スタイル、ペアリングした携帯情報端末、ナビゲーションのお気に入り設定などを統合して読み込むことが可能となっている。
【テレマティクスサービス「Mercedes me connect」を標準設定】
自動車が通信することによりユーザーの利便性を向上する先進的なテレマティクスサービス「Mercedes me connect」を標準設定。「24時間緊急通報サービス」などを最長10年間無償で提供する「安心安全サービス」、Send2Carなどを3年間無償で提供する「快適サービス」の2つのサービスカテゴリーから構成されている。