アウディ「RS 3 スポーツバック/セダン」をフルモデルチェンジ、限定モデル「1st edition」はオンラインのみで販売

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アウディ ジャパンは、「RS 3 スポーツバック」および「RS 3 セダン」をフルモデルチェンジし、2022年4月下旬より全国のアウディ正規ディーラー(125店舗、現時点)を通じて発売すると発表した。価格(消費税込)は799万円~818万円。

また、新型「RS 3」の導入を記念して、50台の限定モデル「RS 3 Sportback 1st edition」を、アウディジャパン初のオンラインのみで予約販売する。11月27日(土)15時から12月13日(月)10時までの期間中、アウディジャパン公式ウェブサイトにて応募申し込みを受付、抽選により予約の権利獲得者を決定。最初の抽選は12月15日(水)に行い、当選者にはEメールにて案内を通知。価格(税込)は907万円。

RSモデルは、R8やRS 6など、アウディのハイエンドスポーツモデルの開発を担うAudi Sport GmbHが手がける高性能モデル。Audi Sport GmbHは、国内のSUPER GTシリーズ等に参戦するR8 LMS GT3や、TCRジャパンシリーズに参戦するRS 3 SedanをベースとするRS 3 LMSといったレーシングバージョンの開発、生産も手掛けており、RSモデルはまさしくレース直系といえる性能を備えている。

9年連続「インターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤー」部門賞を受賞しているオールアルミ製の2.5ℓ直列5気筒TFSIガソリン直噴ターボエンジンは、最高出力400PS、最大トルクは先代比で20Nmアップした500Nmを発揮。これに7速Sトロニックトランスミッションとquattroシステムを組み合わせている。このquattroシステムは、コンパクトかつ軽量な電子油圧制御式の多板クラッチを採用し、前後アクスルにトルクを可変配分することにより、大パワーを確実に路面へ伝達し、優れた高速安定性と操縦安定性を実現している。

【アウディ初のRSトルクスプリッターを搭載】

今回のフルモデルチェンジでは、アウディとして初めて、quattroシステムにRSトルクスプリッターを採用。リアアクスルに組み合わされるこの新しいテクノロジーは、左右のリヤホイール間で駆動トルクを完全に可変配分。各ドライブシャフトは電子制御式の湿式多板クラッチを備えており、走行状態に応じてシステムがコーナー外側の後輪のトルクを増加させることで、コーナリング中はリヤの外輪により多くのトルクを配分することによりアンダーステアを解消。一方、直進時にはリヤの左右ホイールに均等にトルクを配分する。さらに巡航する場面では、リヤの2つのクラッチを開放することでフロントアクスルのみにトルクを伝え、燃料消費を低減する。

【ニュルブルクリンクでコンパクトクラス最速ラップレコード 7分40秒748を記録】

アウディ ドライブセレクトには、従来のコンフォート、オート、ダイナミック、インディビジュアル、エフィシェンシーの各モードに加えて、RSトルクスプリッターの採用により、リヤアクスルに配分されるトルクをリヤ外輪に100%配分して、ドリフトを容易にする「RS トルクリヤ」と、セミスリックタイヤに対応しサーキット走行に適した「RS パフォーマンス」が追加された。このモードでは、トルクスプリッターがアンダーステアおよびオーバーステアを最小限に抑制する特性となり、狙った走行ラインを外すことなく、ダイナミックでスポーティな走りを実現。0-100km/hの加速タイムはわずか3.8秒。車両開発のメイン舞台であるニュルブルクリンク北コースのラップレコードは、コンパクトクラス最速の7分40秒748を記録した。(2021年9月11日現在)

標準装備のRSスポーツサスペンションは、RS 3専用に新開発されたショックアブソーバーとバルブシステムを装着。このバルブシステムにより、ショックアブソーバーは、伸び側および縮み側ともに従来モデル以上に良好なレスポンスを実現。さらに、オプションでRSダンピングコントロールサスペンションを用意している。このシステムは、運転状況やアウディドライブセレクトで選択されたモードに合わせて、4つのショックアブソーバーを連続的かつ個別に調整。これまで以上に幅広い可変幅を持っている。

【RS専用コンポーネントを多数採用したエクステリアとインテリア】

先代モデルよりもさらにダイナミックでエモーショナルデザインを採用。フロントには、ワイドなRSバンパーを装着し、シングルフレームにはハイグロスブラックのハニカムグリルを組み合わせている。フラットなウェッジシェイプLEDヘッドライトと、LEDリヤコンビネーションダイナミックターンインディケーターを標準装備。フロントホイールアーチ後方には、新たなデザインエレメントとして、エアアウトレットを新設。フロントトレッドは、先代モデルと比較して約30mm拡大。Sportbackではリアトレッドも約10mmワイドになった。サイドにはハイグロスブラックのロワーサイドシルを配し、大きく張り出したホイールアーチとともにボディにアクセントを与え、リヤではRS専用リヤバンパーにディフューザーと2つの大きなクロームの楕円形テールパイプが統合されている。

 

 

インテリアにもスポーツ性を強調する数多くのRS専用コンポーネントを装着。12.3インチ ディスプレイを備えたアウディ バーチャルコクピット プラスを標準装備。RS専用のシフトインジケーター(マニュアルモードで作動)は、グリーン、イエロー、レッドと色を変えながら、まさにレーシングカーのように点滅して、理想的なシフトアップタイミングをドライバーに知らせる。10.1インチタッチディスプレイには、クーラント温度、エンジン温度、トランスミッションオイル温度、Gメーターが表示されるほか、RSモードボタンを配置した3スポークのRSスポーツマルチファンクション レザーステアリングをはじめ、カーボンアトラスのデコラティブパネルやRSロゴのエンボス加工が施されたRSスポーツシートなどを標準装備している。

 

 

【RS 3 Sportback 1st edition】

RS 3 Sportbackをベースとし、エクステリアには、マトリクスLEDヘッドライトダイナミックターンインディケーター(フロント/リヤ)、ブラックスタイリングパッケージ、カラードブレーキキャリパーレッド、パノラマサンルーフ、プライバシーガラス、カーボンエンジンカバーを装備。インテリアでは、アクセントサーフェスマットカーボンアトラス、ファインナッパレザー ハニカムステッチング、ドライバーズシート/エクステリアミラーメモリー機能、リヤシートUSB、Bang&Olufsen 3Dサウンドシステムを搭載。さらにRSスポーツエキゾーストシステム、RSダンピングコントロールサスペンションといった機能装備に加えて、特別装備として、5スポークYデザインブラックグラフィックプリント19インチホイール、RSデザインパッケージ エクステンデッドレッド、3ゾーンオートマチックコンディショナーを備え、ボディカラーは、カタログモデルには設定のないメタリックカラーのケモラグレーを採用している。

 

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