ボルボ・カー・ジャパン(代表取締役:マーティン・パーソン、本社:東京都港区)は11月18日、ボルボの日本初導入となる電気自動車専用モデル「C40リチャージ」を発表した。価格(消費税込)は719万円。
ボルボ・カーズは今後数年間でさらに電気自動車モデルを展開し、2025年までにグローバルで販売するボルボ車の50%を電気自動車(BEV)で構成することを目指しており、2030年には販売するすべてのクルマを電気自動車にすることを計画している。「C40リチャージ」は、ボルボ初の電気自動車専用モデルであり、カスタマーの利便性を高めるためにオンラインのみの販売となる。
「C40リチャージ」は、XC40から採用を開始したCMAプラットフォームをベースに、ボルボ初の電気自動車専用モデルとして設計されたモデル。 グレード展開はとてもシンプルなものとなり、カスタマーの選択しやすさを向上した。エクステリアでは、低いルーフラインに合わせて印象的なリアエンドデザインを採用し、新しいフロントデザインは電気自動車のボルボの新しい顔として、新たに最先端のピクセル技術を用いたLEDヘッドライトを採用している。インテリアにおいては、高いシートポジションを実現し、このモデル独自のカラーやデコレーションの仕様も用意しているほか、ボルボとして初めて完全なレザー(本革)フリーインテリアを実現している。ボルボ・カーズは、電気自動車において、動物福祉のための倫理的な立場を表明しており、C40リチャージを皮切りに、今後すべての電気自動車はレザーフリーを採用する。
また「C40リチャージ」には、Googleと共同開発したAndroid OSをベースにした、新しいインフォテイメント・システムを搭載したデジタル・サービスを導入する。このデジタル・サービスには、Google のアプリとサービス、Volvo Cars app(テレマティクス・サービス/ボルボ・カーズ・アプリ)、ワイヤレス・スマートフォン・チャージへのアクセス、およびサービスを実行するために必要なすべてのデータ通信が含まれており、これらの機能は新車から4年間、無償提供される。Google のアプリとサービスは、Google アシスタントによる自然で直感的な音声操作、Google マップによるスムーズなナビゲーション、Google Play ストア経由でダウンロード可能なアプリの利用ができ、大幅に機能性を向上している。
【「C40リチャージ」で新採用する機能と装備】
<電気モーター及び充電>
前輪と後輪に1つずつ搭載された2基の電気モーターにより、最高出力300kW/660Nm を発生するAWD パワートレーンを採用。駆動用リチウムイオンバッテリーの総電力量は78kWhで、航続距離は約485km(WLTC:一充電走行距離、国土交通省申請値)を予定している。充電に関しては、普通充電:AC200V(Type1)11kW まで/急速充電:DC(CHAdeMO)150kW まで対応しており、150kW急速充電器を使用時は、約40分で0-80%まで充電が完了。また車両に搭載された通信モジュールにより、ソフトウェアのアップデートをオンラインで実施することも可能となり、工場から出荷された後も、時間の経過とともに車両の様々な機能がアップデート可能となる予定となっている。
<ワンペダルドライブ機能>
アクセルペダルのコントロールだけで加速と減速を直感的かつシームレスに制御し、ペダルを踏むと瞬時に加速し、離すと減速しブレーキをかけて停止する。これにより、車両の速度コントロールが可能となるとともに、制動距離短縮に寄与するほか、ブレーキエネルギーを積極的に回生することにより、航続距離の伸長にもつながる。なお、回生のレベルは好みに合わせて2つのレベルに設定が可能。
<新開発ピクセルLEDヘッドライト(フル・アクティブ・ハイビーム付)>
各ヘッドライトユニットに84個のピクセルLEDを採用。同時に最大5台の車両を遮光する事が可能なほか、他のドライバーを眩惑させることなく、常に光のパターンを適応させて前方の道路を効率的に照射することで、夜間の視界を最適化する。また、コーナーでは、ステアリング操作に合わせてライトを照射し、進行方向の道路の視界を確保する。
<レザーフリーインテリア>
リサイクル素材が使用されたマイクロファイバーシートと、洗練された感触のハイテク合成素材であるマイクロテックのコントラストによる新シート素材を採用。また、インテリアに使用されたカーペット素材は、100%リサイクル素材を使用しており、環境負荷低減に貢献する。バックライト付きの“Topography”の半透明のデコラティブ・パネルや、レザーフリーのテイラード・シルクメタル・スポーツステアリングホイール、彫刻的なギアシフト、チャコールのヘッドライニングを装備している。
<パノラマガラスルーフ>
IRコーティング(赤外線カット効果)を施したハイテクダークティントガラスを使用した、大型の固定式パノラマ・ガラスルーフを採用。ガラスのラミネート加工により外部の騒音レベルを低減するほか、衝突時のガラス侵入のリクスも低減する。
<ヒートポンプ機能>
外気温が低い時、周囲の空気またはバッテリーから熱エネルギーを得て、このエネルギーを放出する事でキャビンを暖める。電気自動車に採用されている標準的な電気ヒーターと比較して、より少ないエネルギーで使用することが可能なため航続距離延長に寄与する。
<高度な先進安全および運転支援機能を全車標準装備>
先進の安全・運転支援機能「対向車対応機能」や「歩行者・サイクリスト検知機能」、「インターセクション・サポート(右折時対向車検知機能)」などを備える「City Safety(衝突回避・被害軽減ブレーキ・システム)」をはじめ、「全車速追従機能付ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)」、「パイロット・アシスト(車線維持支援機能)」、「ステアリングアシスト付BLIS(ブラインドスポット・インフォメーション・システム)」、「衝突回避・被害軽減ブレーキ機能付CTA(クロス・トラフィック・アラート)」、「ランオフロード・ミティゲーション(道路逸脱回避機能)」、「オンカミング・レーン・ミティゲーション(対向車線衝突回避支援機能)」などを標準装備している。 また、「先行車発進告知機能」と「リア衝突回避・被害軽減ブレーキ・システム」も追加採用した。
<Google搭載の新インフォテイメント・システムを採用>
「Google Apps and Services(Google アプリ/サービス)」と、緊急通報サービスや故障通報サービスなどと連携する「Volvo Cars app(テレマティクス・サービス/ボルボ・カーズ・アプリ)」を採用。車両には Volvo Cars app サービスセンターおよびボルボ・カーズ・アプリとの通信用内蔵モデムが装備されている。
<新車一般保証5年が適用>
ボルボの新車一般保証は国内販売車種すべて5年間走行距離無制限となるほか、駆動用リチウムイオンバッテリーについては8年16万キロの保証が適用される。
【100台限定のサブスクプション・プログラムを展開】
日本国内でのボルボブランド電気自動車のデビューを記念して、特別なサブスクリプション・プログラムを100台限定で設定。同プログラムは、3ヵ月前に申し出ることでペナルティ無しでの解約が可能なサブスクリプションプラン。期間内の申込で抽選100名に提供する。特別サブスクリプション価格(税込)は月額 11万円(最長36ヵ月)。頭金不要で月額費用には、各種税金、自賠責保険、リサイクル料金、登録諸費用、任意保険料、サービスプログラム、付帯補償料などが含まれている。
◆ボルボ・カー・ジャパンC40 RechargeオフィシャルサイトURL: https://www.volvocars.com/jp/v/cars/c40-electric
◆C40 Recharge サブスクリプション・キャンペーンサイトURL(2021年11月18日(木)12:00開設、抽選申込受付期間:2021年11月18日(木)12:00~30日(火)12:00):https://v-electric.jp/c40-electric-campaign/
◆ボルボ・カー・ジャパン オンラインサイト:2022年1月開設予定