10月6日、日本自動車販売協会連合会(自販連)は、21年度上期(4月-9月)の車名別新車販売台数を発表した。今年度は世界的な半導体不足による生産遅れなど少々イレギュラーな要素も多いが、この半年間に売れたクルマを台数順に見てみよう。
【1位~10位】
1位:トヨタ・ヤリス
2位:トヨタ・ルーミー
3位:トヨタ・カローラ
4位:トヨタ・アルファード
5位:日産・ノート
6位:トヨタ・ライズ
7位:トヨタ・アクア
8位:トヨタ・ハリアー
9位:ホンダ・フリード
10位:トヨタ・ヴォクシー
まずトップ10では、10台中8台がトヨタ車で占められるという結果になった。その中で最も販売台数が多かったのはトヨタ「ヤリス」。販売台数は10万5943台で、2位のルーミー(6万6887台)に大きく差を付けての単独トップとなった。ハッチバック、SUV、スポーツと3タイプがあり、ガソリンとハイブリッドも選択できるなど、幅広い選択肢が用意されていることもヤリスの強みといえるだろう。年度後半は9月にSUV「カローラクロス」を追加したカローラシリーズの追い上げも予想されるが、ヤリスの強さはまだまだ続きそうだ。トヨタ車以外では、日産ノートとホンダ・フリードがランクイン。ノートは上級のノートオーラも加わり、今後の健闘も期待される。
【11位~20位】
11位:ホンダ・ヴェゼル
12位:日産・セレナ
13位:トヨタ・RAV4
14位:トヨタ・シエンタ
15位:トヨタ・プリウス
16位:ホンダ・フィット
17位:トヨタ・ノア
18位:スズキ・ソリオ
19位:ホンダ・ステップワゴン
20位:トヨタ・ランドクルーザー
21年4月の発売以来、人気を集めている新型ヴェゼルだが、惜しくもベスト10に一歩届かず。半導体不足による生産遅れがなければ、さらに上位に入っていたことは間違いないところだ。この辺りは今年度の特殊な事情といえるだろう。また11位~20位は、セレナ、シエンタ、ノア、ソリオ、ステップワゴンと、ミニバンやトールワゴンが半分を占めているのも特徴。ファミリー層を中心に安定した需要を獲得している。
【21位~30位】
21位:トヨタ・パッソ
22位:日産・キックス
23位:スバル・インプレッサ
24位:ホンダ・オデッセイ
25位:トヨタ・クラウン
26位:マツダ・MAZDA2
27位:スバル・レヴォーグ
28位:スズキ・スイフト
29位:ダイハツ・ロッキー
30位:トヨタ・C-HR
軽自動車の人気に押されてかつてほど勢いのなくなったリッターカーだが、パッソは21位と健闘しているといえるだろう。インプレッサはXVとの合算値。またオデッセイは21年内での生産終了がアナウンスされてから勢いを増している。個性派SUVとしてかつてはヴェゼルと人気を二分したC-HRだが、カローラクロスの登場もあって徐々にポジションを下げているが、まだまだ人気は健在だ。
【31位~40位】
31位:スバル・フォレスター
32位:マツダ・CX-5
33位:マツダ・CX-30
34位:マツダ・MAZDA3
35位:ホンダ・シャトル
36位:ダイハツ・トール
37位:スズキ・クロスビー
38位:三菱・デリカD5
39位:スズキ・ジムニーシエラ
40位:日産・エクストレイル
フォレスター、CX-5、エクストレルと中堅どころのミドルクラスSUVが揃ってランクイン。フォレスターは10月に大幅マイナーチェンジ、エクストレイルも今冬のフルモデルチェンジを予定、CX-5も22年度の世代交代が噂されるなど、いずれも端境期のタイミングだが、安定した人気を維持している。三菱の登録車の中で最も販売台数が多いデリカD:5もここにランクイン。
【41位~50位】
41位:マツダ・CX-8
42位:トヨタ・エスクァイア
43位:トヨタ・カムリ
44位:日産・リーフ
45位:レクサス・UX250h
46位:トヨタ・ハイエースワゴン
47位:日産・マーチ
48位:三菱・エクリプスクロス
49位:レクサス・RX450h
50位:トヨタ・ヴェルファイア
この辺りまで来ると個性派モデルが多くなってくる。レクサスも2モデルがランクイン。後半は一新したNXも期待できそうだ。44位のリーフは国産EVでの最上位。マーチは目立たない存在だが、現行ノートがe-POWER専用車になったことで、旧型ノートのガソリン車から乗り換える人も多く、少しずつ順位を上げている。