ダイハツが今秋の11月上旬にも、独自開発の新型ハイブリッドモデルを小型車に設定して発売する。これによって国産8乗用車メーカーの電動化における、第1弾の技術ユニット搭載モデルが出揃うことになる。
電動化はハイブリッド車、プラグインハイブリッド車、電気自動車、燃料電池車等があるが、ハイブリッドユニットはその第1弾に当たる。その内容は各社様々である。モーターアシストによるマイルド方式、EV走行可能なストロング方式、エンジンを発電に使うシリーズ方式などである。
いずれかを採用することで、燃料消費量、性能、コストに違いが出る。ダイハツが採用する方式は、1モーター&リチウムイオンバッテリーの組み合わせによるストロング方式といわれる。スズキが一時採用し、廃止にした方式に似ている。日産も同様だが、こちらはシリーズ式のe-POWERに切り替えて今後は順次廃止するものと思われる。
トヨタやホンダは2モーター方式を採用している。簡便な1モーター方式の方がコストを低く抑えられるメリットがあるが、2モーターの方が燃費、走りの性能に優れているといわれる。ダイハツは軽自動車についても同様の方式を採用する可能性がある。
プラグインハイブリッド車はトヨタ、三菱自動車、ホンダが実用化しており、今後急速に採用モデルが増え、航続距離も伸びる方向にある。
電気自動車は2030年代の主役になりそうな趨勢となっている。日産、三菱自動車が先行し、トヨタ、ホンダ、マツダの各社も新型車を発売しつつある。燃料電池車はトヨタが先行し、ホンダが追随しているが、当面は両社を中心に展開しそうな状況になっている。
(遠藤 徹)