ホンダは6月24日、8月発表・秋発売予定の新型「CIVIC(シビック)」を世界初公開した。オンラインで実施したワールドプレミアでは、刷新したハッチバックスタイルの新型シビックのエクステリア・インテリアデザインを公開し、ダイナミクス性能の進化点を発表した。なお、Honda独自の2モーターハイブリッドシステム「e:HEV(イーエイチイーブイ)」を搭載したハイブリッドモデルの新型「シビック」と、「シビック TYPE R」の発売を2022年に予定している。
新型「シビック」は、「爽快シビック」をグランドコンセプトに、爽快視界、爽快操作など乗る人全員が「爽快」になることのできるクルマを目指して開発。開放的な「デザイン」、質の高い走行体験を提供する「ダイナミクス」、直感的に使うことのできる「HMI(Human Machine Interface)」など、乗る人を中心とした考えをもとに進化を図った。
エクステリアでは「爽快エクステリア」をコンセプトに、運転しやすく、開放的で、クーペのように流れるプロポーション、シンプルで徹底的に作りこんだサーフェスやディテールに注力してデザインされている。LEDの薄型ヘッドライト、ハニカムメッシュグリルでスポーティさを強調し、ルーフからリヤエンドにはシルエットにこだわったデザインを採用。テールゲートでは大きな開口面積とノイズレスの両立を目指した。
インテリアでは「爽やかな一日の始まり」を感じられるような内装を目指してシンプルでクリーンな造形を採用。特徴的なメッシュのパネルをアクセントとして採用しているほか、人の動線に沿ったスイッチのレイアウト、人の視線の動きを最小限に抑える画面のレイアウト、人の感覚に近いメーターなどを採用している。内装は固いものはしっかり固く、やわらかいものはしっとりと、押すもの引くもの回すものに最適な形状を作り上げ、しっかりとしたフィードバックにもこだわって造りこんだという。
走りでは「質の高い軽快感」をキーワードに、「Fun to Drive」「Fun to Ride」のイメージをもって開発を実施。快適な加速感、ハンドリング、ブレーキ、パワートレインなど「爽快な走り」を目指して進化を図り、軽快感と一体感のあるステアフィールにより路面と会話をしているかのようなクルマと一体となった運転感覚や、加速と一体感のあるエンジンサウンドを実現している。トランスミッションはCVTと6MTを設定。
最新の安全運転支援システム「Honda SENSING(ホンダ センシング)」は、フロントワイドビューカメラと高速画像処理チップを採用。トラフィックジャムアシストの追加等、先代モデルからさらに機能を進化・充実させた。また、夜間の対向車などに眩しさを与えず、良好な遠方視認性を提供するアダプティブドライビングビームをホンダとして初採用している。