いすゞ自動車は5月31日、国連が提唱する「国連グローバル・コンパクト」に署名し、5月17日付で参加企業として登録されたと発表した。また併せて、日本におけるローカルネットワークである「グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン」に会員として加入したことも公表した。
「国連グローバル・コンパクト」は、各企業・団体が責任ある創造的なリーダーシップを発揮することによって、社会の良き一員として行動し、持続可能な成長を実現するための世界的な枠組み。「国連グローバル・コンパクト」に署名した企業・団体は、「人権」、「労働」、「環境」、「腐敗防止」の4分野に関わる10原則を支持し、実行に移すことが求められる。
いすゞは、中期経営計画2024において、「ESG(環境・社会・ガバナンス)を視点とした経営への変化」を重点課題と定め、日々の事業活動を通じてESGへの取り組みを続けており、「国連グローバル・コンパクト」の10原則に沿い、国際社会と協調した事業活動を継続することで、持続可能な社会の実現に貢献するとともに、企業価値の向上に努めていくと述べている。
【「国連グローバル・コンパクト」10原則】
<人権>
- 原則1:人権擁護の支持と尊重
- 原則2:人権侵害への非加担
<労働>
- 原則3:結社の自由と団体交渉権の承認
- 原則4:強制労働の排除
- 原則5:児童労働の実効的な廃止
- 原則6:雇用と職業の差別撤廃
<環境>
- 原則7:環境問題の予防的アプローチ
- 原則8:環境に対する責任のイニシアティブ
- 原則9:環境にやさしい技術の開発と普及
<腐敗防止>
- 原則10:強要や贈収賄を含むあらゆる形態の腐敗防止の取組み