4月23日に発売された新型ヴェゼルですが、発売から1ヵ月経った5月24日時点で累計受注台数が3万2000台を超えたと発表されました。月間販売計画は5000台ですから、6倍以上ということになり、まずは大ヒットといえるでしょう。
受注台数のグレード別構成比は、上級グレードの「Z」76%、個性派グレードの「PLaY」12%、e:HEVの標準グレード「X」5%、ガソリンの「G」が7%となっています。装備が充実していて買い得感の高い「Z」に集中していますね。またガソリンとハイブリッドの構成比は93%がハイブリッドとなっていますが、ガソリンは「G」の1グレードのみなので、これは当然の結果ともいえるでしょう。
ちなみに都内のホンダ販売店に聞くと、3月の予約開始直後は「PLaY」が5割を占めていたとのこと。しかし4月には「PLaY」の納期が1年以上になったことから「Z」に人気が移り、現在は「Z」が7割、「PLaY」が1割、「X」が1割、「G」が1割程度とのこと。だいたい全国と同じような構成比となっているようです。
「PLaY」はホンダとしても初めて提案する個性派グレード、ということで、それほど売れるとは思っていなかったようですが、ちょっと読みが外れた格好になりました。このため納期の長期化という結果になってしまいましたが、上方向への外れですので、嬉しい読み違いといえるでしょう。
なお都内販売店での5月受注の納期は「PLaY」が1年待ち、「Z」と「X」が5か月待ち、「G」が3か月待ちとのこと。現在、世界的な半導体不足で納期が長引いている車種が多い中で、ホンダでは新型ヴェゼルの生産を出来る限り優先しているとのことですが、それでもやはりちょっと長めになっています。「パノラマルーフ」が欲しいというのであれば「PLaY」を選択せざるを得ませんが、車検などの都合でなるべく早く手に入れたい、ということであればガソリンの「G」も検討したいところですね。
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ボディカラー別では、単色のZ・X・Gは「プラチナホワイトパール」が33%、「クリスタルブラックパール」が18%、「プレミアムサンライトホワイトパール」が17%です。白と黒で約7割という結果ですね。その他のカラーとしては「メテオロイドグレーメタリック」、「プレミアムクリスタルレッドメタリック」、「サンドカーキメタリック」も設定されていますが、どちらかと言えば中間的な色よりもハッキリしたボディカラーが好まれているようです。
一方、2トーンのボディカラーを採用する「PLaY」は、「プレミアムサンライトホワイトパール&ブラック」、「サンドカーキパール&ブラック」「ミッドナイトブルービームメタリック&シルバー」の順となっています。
駆動方式別ではFFが81%、4WDが19%。新型ヴェゼルは、e:HEV×リアルタイムAWDによる高い4WD性能もアピールポイントの一つで、ホンダとしても4WDを3割程度にしたいとのことでした。約2割は先代ヴェゼルとほぼ同程度の比率ですが、FFしか設定されていない「PLaY」の割合が多いことでFFの比率がちょっと高めになっているかもしれませんね。
購入層は先代ヴェゼルからの代替が多いですが、ステップワゴンやフィット、他社SUVなど幅広く、年齢層も若者から高齢者まで様々。新型ヴェゼルに限らず、とにかく間口が広いのが最近のSUVの特徴といえるでしょう。各メーカーとも新型SUVをこぞって投入するのも納得です。
というわけで、好調なスタートダッシュとなった新型ヴェゼル。今なら残価設定クレジットの金利3.5%が1.9%の特別低金利になるキャンペーンも実施中、さらに納車までの時間的な余裕も見て、検討している方はぜひ早めに注文することをおすすめします。(佐々木耕二)