ミシュランは5月11日、自動車専用360度スキャナーを提供するProovStation(本社:フランス、「プルーブステーション」)と提携し、自動車両点検ソリューションを強化すると発表した。今回の提携により、今まで約3分を要していたタイヤ点検が、わずか数秒で点検し車両点検全体を1分未満に短縮することが可能になり、さらに車両点検費用を抑え、点検結果の信頼性の向上に貢献するという。
具多的には、ProovStationが開発したソリューションに、ミシュランは路面磁器スキャナーMICHELIN QuickScanで培ったタイヤ点検技術を提供する。MICHELIN QuickScanにより自動車両点検機能が強化され、タイヤの摩耗をミリメートル単位の精度で自動かつ瞬時に確認できるようになる。
MICHELIN QuickScanは、路面の磁気スキャナーでタイヤ摩耗を自動測定し、すべてのブランドのタイヤと車両を、雨、雪など天候に関わらず測定可能で、電気機器無しに簡単に設置が可能なほか、汚れや泥を取り除く必要はなくメンテナンスも容易となっている。ミシュランはこのツールに加え、独自の人工知能アルゴリズムでタイヤデータを精査分析する。
今回の提携に際し、ミシュランのコネクテッドモビリティサービスディレクター アントン・トーマス氏は、「ProovStationとの提携は喜ばしく、デジタル点検の知識を蓄積する機会となります。強みを補完し合い活用することで、ミシュランのオープンイノベーションのアプローチを強化していきます」と語った。
また、ProovStationのCEO Cédric Bernard氏は、「ミシュランと技術および事業提携できることを誇りに思います。この事業提携でグローバルにイノベーションを共有することで、車両点検で比類のない品質、速度、単価を実現できます」とコメントした。