ダイハツのインドネシアの現地法人であるアストラ・ダイハツ・モーター社(以下、ADM)は4月30日、DNGA海外展開の第2弾として、新型コンパクトSUV「Rocky(ロッキー)」を発売した。
新型「Rocky」は、2021年2月にマレーシアのプロドゥア社から発売した新型「Ativa(アティバ)」に続く、ダイハツの新世代のクルマづくり「DNGA(Daihatsu New Global Architecture)」による海外展開第2弾商品であり、「Ativa」同様、2019年に日本で発売したコンパクトSUV「ロッキー」をベースとしている。また、トヨタグループの新興国小型車事業の一環として、トヨタへOEM供給を行うとともに、約50か国への輸出も予定している。ダイハツブランド、トヨタブランドともにADMのカラワン車両工場にて生産が行われる。
新型「Rocky」は、近年都市部を中心に2列シート車のニーズが高まる中、若年ファミリー層をメインターゲットとしたお求めやすい価格の2列シートSUVとして発売する。日本の「ロッキー」と同じく、SUVらしいアクティブなデザインや、小回りの利くコンパクトなサイズ感と広い室内空間の両立を実現したほか、インドネシアでダイハツが発売する商品としては初めて、予防安全装備「スマートアシスト(現地名:Advanced Safety Assist)」を導入。また1.0LターボエンジンとD-CVTを搭載し、優れた環境性能や走行性能を実現するとともに、今後1.2Lエンジンの追加も予定している。
DNGAは、軽自動車を基点に小型車まで、設計思想を共通化した「一括企画開発」を採用しており、日本およびアセアンを中心とした新興国において、グローバル商品としてベースを共通化しながら、現地ニーズに最適に応えることができる商品として市場投入できるクルマづくりを推進。ダイハツは、今後もDNGA商品をアセアンを中心とした新興国へ展開するとともに、各地域での自動車の普及および産業、人材育成に貢献し、カスタマーの生活に寄り添った企業を目指すと述べている。
【新型「Rocky」の主な特長】
- デザイン :SUVらしい力強くアクティブなデザイン
- パッケージ :外形はAセグメントのコンパクトサイズをキープしながら、広い室内空間を実現
- 安全性能 :予防安全装備「スマートアシスト(現地名:Advanced Safety Assist)」を採用
- 基本性能 :DNGA新プラットフォームや新ユニット(1.0LターボエンジンとD-CVT/5MTの組合わせ)による環境性能、快適な走りや乗り心地などの高い基本性能
- 経済性 :若年層にもお求めやすい価格
【主要諸元】
- 駆動方式:FF
- エンジン:1KR-VET(1.0Lターボ)
- トランスミッション:CVT(D-CVT)/5MT
- 乗員定員(名):5
- 全長×全幅×前項(mm):4,030 × 1,710 × 1,635
【希望小売価格】
約2億1400万ルピア~約2億3600万ルピア
日本円:約160万円~約177万円[1ルピア=0.0075円(4月29日時点)で換算)]
【生産工場】
ADM(アストラ・ダイハツ・モーター) カラワン車両工場