日産、佐世保市、佐世保タクシー、西九州させぼパワーズ、電気自動車を活用した「災害連携協定」を締結

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日産、佐世保市(長崎県佐世保市、佐世保タクシー株式会社、長崎日産自動車株式会社、日産プリンス長崎販売株式会社、株式会社西九州させぼパワーズの6者は4月22日、電気自動車を活用した「災害連携協定」を締結したと発表した。

 

同協定は、佐世保市が「電気自動車(EV)の普及を通じて、地域課題解決や環境負荷の低減に取り組むと共に、自然災害等による大規模停電が発生した際に、市が指定する避難所等において、佐世保タクシーや日産の販売会社である長崎日産自動車、日産プリンス長崎販売より貸与される電気自動車(EV)『リーフ』を電力源として活用することで、避難所の円滑な運営を行い、市民の安全確保に努める」という内容となっている。

 

世保市では、地域防災力の向上を目指した取り組みを実施しており、また豊かな自然環境を次の世代に遺すため、地方公共団体として様々な取り組みを展開しながら、環境負荷の低減を図り、「自然と共に生きるまち”させぼ”」の実現を目指している。

 

佐世保タクシーでは、公共交通機関として人の暮らしの利便性と地域発展に貢献し、高品質なサービスをカスタマーに提供することで、地域に必要とされる企業を目指している。さらに、全国的にも早い段階でタクシーとして使用する車両を電気自動車(EV)へとシフトし、環境という側面からも社会貢献に取り組んでいる。

 

また、西九州させぼパワーズは、地域において小売電気事業を展開し、得られる利益相当分を公益的な事業に還元するなど、官と民の中間の存在として、その時々にあった地域課題等に柔軟且つ、スピード感をもった取り組みを推進している。

 

一方、日産は日本が抱える環境負荷低減や災害対策等の課題を解決するため、2018年5月に日本電動化アクション「ブルー・スイッチ」を発表し、国内の販売会社と共に、全国の自治体や企業と協力して、電気自動車(EV)普及を通じた社会の変革に積極的に取り組んでいるのに加え、「ブルー・スイッチ」活動の推進を通じて、温暖化対策、防災・減災、エネルギーマネジメント、観光、過疎化などの地域課題の解決に取り組み、SDGsの達成に貢献している。

 

今回は、日産が推進する「ブルー・スイッチ活動」と、佐世保市が推進する環境・防災対策の推進、佐世保タクシーおよび西九州させぼパワーズが取り組む地域課題解決との、それぞれがお互いの取り組みに賛同し、協定締結を行うこととなった。4者は今後もこの協定締結を機に、環境及び防災対策を強化し、電気自動車(EV)を活用した、環境に優しく、災害に強いまちづくりを推進し、電気自動車(EV)の普及を通じた地域課題の解決、脱炭素化社会実現に向けて、更に連携を強化していくと述べている。

 

【電気自動車を活用した「災害連携協定」の概要】

  • 佐世保市で災害を起因とする停電が発生した際、市が指定する避難所に、佐世保タクシーの所有する電気自動車(EV)「リーフ」および、長崎日産自動車、日産プリンス長崎販売の店舗に配備している電気自動車(EV)「リーフ」を無償で貸与する。
  • 佐世保市、佐世保タクシー、日産、長崎日産自動車、日産プリンス長崎販売、西九州させぼパワーズの協力により電気自動車(EV)からの給電を行うことで、災害時においても継続して電力が供給できる体制を整え、避難所の円滑な運営を図り、市民の生命及び身体の安全を守る。
  • 佐世保市、佐世保タクシー、日産、長崎日産自動車、日産プリンス長崎販売、西九州させぼパワーズは、平常時も電気自動車(EV)の普及促進を行うほか、市のイベントで使用する電力を電気自動車(EV)から供給することで、「電気自動車は『走る蓄電池』」としての活用を市民へ積極的にアピールし、環境・防災意識向上を目指す。また、西九州させぼパワーズは、災害時やイベント等を行う際に使用するための外部給電器を無償で貸与する。
  • 佐世保市は、西九州させぼパワーズと連携し、市民が所有する電気自動車等を、災害時の避難所等の電源として活用するための「災害時等協力登録車制度」を構築する。

 

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