2020年度の新車販売台数、N-BOXを逆転しヤリスがトップ

4月6日、日本自動車販売協会連合会（自販連）と全国軽自動車協会連合会（全軽自協）は21年3月及び2020年度年(20年4月-21年3月)の車名別新車販売台数（速報）を発表した。

まず21年3月単月では、登録車はトヨタ「ヤリス」、軽自動車ではホンダ「N-BOX」がそれぞれ1位。登録車と軽自動車の総計ではヤリスがトップとなった。

ヤリスのうち、コンパクトカーの「ヤリス」は1万4333台、コンパクトSUVの「ヤリスクロス」は12898台、スポーツモデルの「GRヤリス」は1235台となった。

登録車のトップ3はここ3ヵ月変わらず、2位はルーミー、3位はアルファード。トヨタ車が1～3位を占めるのは、これで10ヵ月連続となった。

4位のノートは前月7位からランクアップ。昨年12月の発売以来、受注に対して登録台数はやや伸び悩んでいたが、ようやく軌道に乗ったようだ。

軽自動車は、N-BOXが2万7164台でトップ。前月まで2位スペーシアとの差が縮まっていたが、再びリードを広げて軽トップを独走。依然として高い人気を続けている。

アルファードが前年度13位から4位に躍進

一方、20年4月から21年3月までの2020年度のランキングも、登録車はヤリス、軽自動車はN-BOXがそれぞれ1位。総合では19年度まで3年連続でトップだったN-BOXを退け、ヤリスが1位となった。

登録車で注目はアルファード。19年度は6万7823台で13位だったのが、20年度は一気に4位に躍進。アルファードは2004年度の8位がこれまでの年度最高順位だったから、この1年の人気上昇ぶりは驚嘆に値する。トップ10のうち前年度より順位を上げたのは他にヤリス、フィット、ハリアーなどもあるが、いずれもフルモデルチェンジ直後であり順当ともいえる結果だが、アルファードの現行モデル登場は2015年。本来なら19年度よりも順位を下げてもおかしくないところだが、残価型ローンの浸透やトヨタ販売店のチャネル統合、さらにコロナ禍でのユーザー心理の変化等がうまく作用した結果といえそうである。

軽自動車は王者N-BOXが堂々の1位。総合でのトップは逃したものの、軽自動車ではこれで6年連続でのトップとなった。ただ20年末にマイナーチェンジを行ったこともあり、前年度比では20.1％減とペースダウンしている。