レクサス、ブランド変革に向けた取り組みを発表、次世代レクサスを象徴するEVコンセプトカー「LF-Z Electrified」を世界初公開
レクサス、EVコンセプトカー「LF-Z Electrified」を世界初公開

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レクサスは3月30日、今後のブランド変革に向けた取り組みについて「LEXUS CONCEPT REVEAL SHOW」を通じて発表し、あわせて次世代レクサスを象徴するEVコンセプトカー「LF-Z Electrified」を世界初公開した。

 

今回発表したEVコンセプトカー「LF-Z Electrified」は、2025年までに実現を見据えた走り、デザインや技術を搭載。バッテリーやモーターの最適配置による慣性諸元の向上や四輪駆動力制御技術「DIRECT4」等を採用し、従来のクルマとは一線を画した高度かつ自由度の高い運動性能を実現。また、カスタマーの移動体験をより豊かにするために提供する技術や先進的なインフォテイメント機能などを随所に織り込んでいる。

 

レクサスは、2025年までに世界各国や地域のニーズに応じて適時、適材、適所の考え方の下、10以上のEV、PHV、HV等の電動車を含む約20車種の新型や改良モデルの投入を予定しているほか、基幹モデルのセダンやSUVラインアップの強化拡充、スポーツモデル、新しいショーファーの在り方やこれまでにない新ジャンルのモデル等の可能性を追求し、カスタマーへの新しい価値の提供に挑戦していくと述べている。

 

また、2025年には全車種に電動車を設定し、電動車の販売比率がガソリンエンジン車の比率を上回ることを目指し、2050年には全モデルラインアップにおける材料製造、部品製造・車両製造、物流、走行、廃棄・リサイクルの各段階を含めたライフサイクル全体でのカーボンニュートラルを目指したクルマづくりに挑戦するとしている。

 

2024年3月にはカスタマーに寄り添った多様性のある魅力的な商品の企画と開発を加速するため、新たな事業拠点を開設。開発、デザイン、生産技術、企画に携わるメンバーが一堂に会し、次世代のクルマづくりに一丸となって取り組むとともに、社外パートナーとの共創を促すオープンな環境も実現していくと述べた。

 

【LF-Z Electrifiedの主な特長】

2025年までに実現を見据えた走りやデザイン、先進技術を織り込んだブランドの変革を象徴するEVコンセプトカー。電動化ビジョンLexus Electrifiedで目指す「車両基本性能の大幅な進化」を実現するため、EV専用プラットフォームを採用。また、モーター駆動力のレスポンスの良さを活用し四輪を自在にコントロールすることで、従来のクルマとは一線を画した、高度かつ自由度の高い運動性能を実現する、新たな四輪駆動力制御技術「DIRECT4」等を採用。

 

彫りの深い情感溢れるエクステリアは、LEXUSの独自性を強くアピールしつつ、リヤへの高出力モーター搭載がもたらす躍動的でアジャイルな走りの感覚を表現。インテリアでは、EVらしいドライビング体験を提供するために、創業当初から根幹としてきた「人間中心」の思想をより高次元で具現化するために設計した「Tazuna Cockpit」と、開放感のあるクリーンな室内空間を備えている。ほかにも、ドライバーとの対話を通じて、嗜好や行動特性を学習したAIが、ライフスタイルコンシェルジュとしてルート案内やレストランの予約等の提案を実行することにより安心・安全をサポートする。

 

電動化技術を活用し、高い走行性能を実現>

  • ドライバーの意図に忠実でリニアな応答を目指すLEXUSならではの乗り味「Lexus Driving Signature」を深化。バッテリーやモーターの最適配置による理想的な慣性諸元と高応答、高精度なモータートルク制御によって、エンジン、トランスミッションを介してタイヤを駆動するというパッケージングから解放され、車両の基本性能を大幅に進化。
  • バッテリーの車両フロア下への搭載によるフレームの高剛性化や低重心化により、路面からの微細な振動や不快な音を防ぎ、LEXUSの原点である静粛性と乗り心地を進化。
  • 新たな四輪駆動力制御技術「DIRECT4」は、高トルクモーターの駆動力を自在に制御することで、人の感性に寄り添った車両姿勢のコントロールを可能とするほか、前後の駆動輪を独立して制御することで、FF、FR、AWDなど、走行シーンに応じた適切な駆動方式を提供する。
  • ステアバイワイヤの採用によって、運転状況に応じた直感的なステアリング操作と「DIRECT4」の高応答、高精度な駆動力コントロールが組み合わさり、ドライバーの操作とクルマの挙動がよりシンクロした走行体験を提供する。

 

<進化するLEXUSのデザインを示唆する先進的なエクステリア>

  • 進化するLEXUSのデザインを示唆するスタディーモデルとして、プロポーションに根差したシンプルで艶のある造形と独自性のあるデザインを目指して開発。具体的には、EVならではの低いノーズから後方にピークを持たせた滑らかなキャビンを中心に、連続するシルエットで全体のフォルムを構成。高出力モーターの力を路面に伝える大径タイヤを4隅に配置し、低重心でワイドなスタンスを実現している。
  • LEXUSのデザインアイコンであるスピンドル形状は、ボディ全体のアーキテクチャーとしてさらに進化させたスピンドルボディという新たな表現に挑戦。ブランドのアイコンをボディ造形として捉えた立体的なデザインとし、技術の進化に応じた機能表現とデザインを持続的に発展させることを目指した。
  • 四輪の駆動力を自在に操る「DIRECT4」によって、駆動力配分がリニアに変化する躍動感のある走りを想起させるデザインを取り入れ、フロントタイヤからリヤタイヤへ淀みなく変化するドアの抑揚やタイヤ周辺の張り出したフレア形状の艶やかな面造形を施した。
  • リヤでは、クリーンでシンプルな水平基調のデザインに、張り出したタイヤを強調する造形を組み合わせることでトルクフルな駆動力を支える力強いスタンスを表現。また横一文字の薄型リヤコンビネーションランプに、新たにLEXUSロゴを配した表現とすることで、フロントとともに次世代のLEXUSを象徴するデザインとした。

 

新コンセプト「Tazuna」に基づくコックピットと開放感のあるインテリア>

  • LEXUSが創業当初から根幹としてきた「人間中心」の思想をより高次元で具現化するため、新コンセプト「Tazuna」に基づくコックピットを設計。手綱一本で意思疎通を図る人と馬の関係性に着想を得て、ステアリングスイッチとヘッドアップディスプレイを高度に連携させ、視線移動や煩雑なスイッチ操作をすることなく、運転に集中しながらナビゲーションやオーディオ、ドライブモードセレクトなど、各種機能の操作が可能な空間を実現している。
  • コックピットを中心に据えつつ、乗員に対し低い位置に配したインパネ等が爽快な抜け感と細部まで心をつくしたおもてなしの空間を表現している。
  • カウルからフロントドア、リヤドアへとシームレスに繋がる造形により、室内全体をクリーンで上質な空間とした。また天井のパノラマルーフには、開放感をもたらすロングガラスを採用し前後の抜けの良さを強調している。
  • AR-HUDやメーター表示、タッチモニターなどドライバーへの情報を一つのモジュールとして集約しながら、ステアリング周辺に走行系機能を集約。前方への視界も広がりドライバーの目線が自然に前方へ誘われるような次世代LEXUSのインテリアデザインを示唆している。

 

<最新の先進機能を搭載>

  • ドライバーの嗜好や行動特性を学習したAIがドライバーを常にサポート。音声コミュニケーションにより、運転中の操作性向上に貢献するほか、ドライバーとの対話を通じてドライブルートやレストランの予約等を提案する。
  • デジタルキーを採用することでスマートフォンによるドアロック開閉などの車両操作に加え、従来型のキーの受け渡しをすることなく家族や友人がクルマへアクセス可能。また、デジタルキーを介したサービス提供者によるクルマへのアクセスが可能になることで、クルマへの荷物宅配やカーシェア等の車両連動サービスの提供を可能にしている。
  • E-Latchシステムにより、乗車時は格納式ドアハンドルがキーを所持した乗員が近づくと車両表面から自動的にスライドし、ハンドル内部のセンサーに触れるとドアの解錠、開扉をスムーズに行うことができ。降車時には車内の開扉スイッチを押すことでドアを開くことが可能になるとともに、車両に搭載されたセンサーが周辺状況を監視し、接近する車両や自転車を感知した場合には乗員に警告を発して降車時の事故低減にも寄与する。
  • 開放感を感じさせるパノラマルーフは調光ガラスを採用、プライバシー確保や夜空を映すイルミネーションなどエンターテイメント機能を搭載している。またルーフセンターにはフロントシートとリアシートをつなぐタッチパネルを配し、車両内での乗員のコミュニケーションに活用。後席シートは、リクライニング、リラクゼーションなど多様な機能を備えている。
  • 次世代のマークレビンソンのオーディオシステムは、車内のスピーカーを緻密に制御することで、ドライバーや乗員それぞれにとって理想的な状態で音楽を楽しむことが可能なほか、ノイズキャンセリングを備えた次世代サウンドマネジメント機能により、座席間や車外との対話をスムーズにし、静かで快適な移動空間を提供する。

 

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