自動車ディーラーに来店した認知症の方への適切な対応が評価され、トヨタカローラ神奈川（宮原漢二社長）新百合ヶ丘店は3月24日、川崎市麻生区から感謝状を授与された。
認知症を患った高齢男性が入店した際に応対したのは、カスタマーアテンダントリーダーの星名弘子さん。ヘルパーと歩いていたところ、突然店舗に入店してきたという。男性はこの日初めてデイサービス利用し、不安や警戒心などからヘルパーの介助を拒んでいた。
これをみた星名さんが、ヘルパーを男性から見えない場所での待機を提案。ヘルパーが男性家族への連絡と到着を待つ間も、男性の話を聞いて気持ちを落ち着かせた。星名さんは「入店直後は興奮状態だったので、男性の話を否定しないで穏やかな対応を心掛けた」と振り返った。
家族の到着後は安心してもらえるように永田雄也店長の提案で、星名さんとともに店舗の試乗車で自宅まで送り届けた。トヨタカローラ神奈川では認知症サポーター養成講座を行っており、永田店長も以前の赴任先で受講していた。「その時は目の前で困っている方を助けたい一心だった」と、この表彰を機に改めて店舗全体で地域に貢献するという思いを強くしたと話した。
