大井川鐵道(静岡県島田市)では、2016年に初めて実施して以降、特に鉄道愛好家から高い人気を誇る「長距離鈍行列車ツアー」の第5回目「北陸本線・米原→長岡編」を2021年4月17日(土)に実施。完全予約制の60名のツアーで、2021年3月26日(金)9時から3月28日(日)23時59分まで、同社ホームページで参加を受け付ける。
このツアーは、電気機関車牽引の客車列車が大井川鐵道の新金谷駅~千頭駅間を3往復する特別なツアーで、総乗車距離は223.2㎞。今回は、昭和57年頃に北陸本線で運転されていた「米原駅(滋賀)発→長岡駅(新潟)行 普通列車第523列車」とし、総乗車時間11時間29分の「昭和の鉄道旅」を再現するもの。車内では北陸本線の車内放送や、懐かしい鉄道サウンドに耳を傾けながら、長距離鈍行ならではの贅沢な時間が楽しめる。
【運転概要】
- 運転日:2021年4月17日(土)
- 行程(カッコ内の駅名は北陸本線の停車駅をイメージしたもの):
〈1往復目〉新金谷(米原)9時15分 → 千頭(福井)10時46分/千頭(福井)11時13分 → 新金谷(金沢)12時36分
〈2往復目〉新金谷(金沢)12時57分 → 千頭(富山)15時17分/千頭(富山)15時36分 → 新金谷(糸魚川)17時00分
〈3往復目〉新金谷(糸魚川)17時18分 → 千頭(柏崎)18時52分/千頭(柏崎)19時25分 → 新金谷(長岡)20時44分 - 総乗車距離:223.2㎞(乗車時間11時間29分)
- 旅行代金:1名あたり大人1万2500円、小人7000円(代金に含まれるもの。新金谷~千頭~金谷間2日間乗り降り自由ツアー専用乗車券、おやつ、保険料)
- 募集人員:完全予約制60名(新型コロナウイルス感染拡大防止のため定員を削減して実施)最少催行人員35名。※申込人員がこれに達しない場合は催行を中止
- 申込方法:大井川鐵道公式ホームページ内、専用受付フォームから。応募多数の場合は抽選とし、当選の方にのみ3月31日(水)中にメールで連絡する。
- 受付期間:20213月26日(金)9時~3月28日(日)23時59分
- 問い合わせ:大井川鐵道㈱ 営業部企画運営 ☎0547-45-3818(受付9時~17時00分、平日のみ)
【補足事項】
-
- ツアーの最終列車が新金谷駅に到着後、金谷駅まで臨時電車を運転(新金谷駅発20時50分→金谷駅着20時55分)。
- 全行程を乗車しても、途中から乗車/下車も可。列車はツアー参加者のみの乗車となる。
- 223.2㎞の具体的なイメージ…金谷駅から東方面では、京浜東北線・王子駅~東十条駅間(東京)、西方面では東海道本線・近江長岡駅~醒ヶ井駅間(滋賀)の距離。
【過去の長距離鈍行列車】
第1回目(2016年4月23日)純粋に大井川鐵道の長距離鈍行列車
第2回目(2016年10月16日)予讃本線・多度津→八幡浜編
第3回目(2018年4月21日)日豊本線・大分→都城編
第4回目(2019年4月13日)東北本線・原ノ町→青森編
【国鉄時代の鈍行列車再現のこだわりポイント】
-
- 車両編成:機関車は1949(昭和24)年、大井川本線電化時から在籍する古豪E101が担当予定。客車は旧国鉄の旧型客車3両を使用(←千頭方向:オハフ33 215+オハ35 559+オハフ33 469 の編成)
- 座席:全席自由席。3両編成で62ボックスあるので、一人1ボックスを使用できる。
- 長時間停車:長距離鈍行列車の名物“長時間停車(通称:トカ停)”の雰囲気を出すため、今回も途中駅で46分の“ドカ停”を設定。
- 開けっ放し:国鉄時代、客車の貫通扉のない車両が最後尾に連結され、独特の“哀愁”を漂わせていた。あの懐かしい情景が、停車中に限り再現される。
- おやつ:昔ながらの素朴な味わいが人気の知られざるベストセラー、東海軒のサンドイッチを車内で配布(15時頃)
- 弁当:静岡駅の東海軒で販売中の人気弁当を特別に用意(昼食・茶飯弁当、夕食・幕の内弁当 ※要予約)。
- 鉄道サウンド:電気機関車の重々しいモーター音、レールの継ぎ目を通過する際のジョイント音にも注目。車内の放送チャイムは国鉄時代によく聞かれた“ハイケンスのセレナーデ”を使用。細かい演出にもこだわった。
- 車窓:車内放送は北陸本線だが、車窓の景色は紛れもなく大井川鐵道沿線。細かいことにこだわらず、昼間から薄暮~夕暮れ、夜と移り変わる様子が楽しめる。
- その他:横サボを持参すれば、停車中に取り付けて写真撮影も可能
【公式ホームページ】http://oigawa-railway.co.jp