三菱自動車は3月10日、欧州市場において、アライアンスパートナーであるルノーからOEM供給を受けることを決定したと発表した。2023年を目途にルノーから二車種のOEM供給を受け、欧州の一部市場において同社の販売ネットワークを通じて販売を予定している。具体的な販売国、およびOEM供給の対象となるモデルについては検討中としている。
同社の欧州事業は、2020年7月に発表した中期経営計画における「選択と集中」の戦略に沿い構造改革を進めており、すでに欧州市場に向けた新型車の開発は凍結、研究開発費は重点市場であるアセアン等を重視した技術開発に集中している。構造改革の一環として、販売価格適正化、物流や固定費の改善、その他業務の効率化に取り組んでいるのに加え、2023年を目途に一部欧州市場における新車販売事業から撤退を決定した。
同社は、今回のルノーとのOEM供給の協業について、上記欧州事業構造改革の一環で、収益性改善の戦略を維持しながら、欧州市場のカスタマーの要望に応えていくと述べている。
