三菱ふそうトラック・バス(以下、MFTBC)は2月19日、量産型電気小型トラック「eCanter」の納車がグローバルで200台以上に到達したことを発表した。
MFTBCの電気小型トラック「eCanter」は、量産型電気商用車の先駆けとして2017年に販売を開始し、2021年2月現在で既に200台以上を納車している。国内では関東・関西・北陸・山陰及び東海地域で60台以上、海外では米国および欧州で合わせて140台以上が稼働し、走行距離はグローバルで300万km以上に到達している。
「eCanter」は、特に宅配やルート配送、コンビニなど、主に市街地を走行し、ストップ&ゴー(停止と発進)が頻繁に発生する都市内輸送に適している。1充電あたりの航続距離は100kmを確保しており、急速充電を繰り返すことでさらに長距離の走行も可能で、これまで運輸・物流や小売のほか、Eコマース企業や家具メーカー等への導入実績があり、近距離の小口配送からルート配送、宅配便の集配や店舗への商品配送等の配送用トラックとして活用されている。一方海外では上記に加えて、郵便配達や産業ガス運搬、廃棄物処理作業など多様な用途で活用されている。
MFTBCは、電気トラックのパイオニアとして、商用車における電動化促進とゼロエミッション化のビジョンを掲げている。電動で駆動することで排出ガスが一切出ない「eCanter」は、従来のディーゼル車と比較して騒音や振動も少なく、都市内での騒音や排出ガスの課題を解決するソリューションとして国内外のユーザーから評価されている。また同社は商用車メーカーとしてCO2排出削減に向けた取り組みをさらに加速し、2039年までに日本国内へ導入する全ての新型車両を走行時にCO2を排出しないCO2ニュートラル化にするビジョンも掲げており、国内外でのカーボンニュートラル化への動きが急速に進む中で、「eCanter」は大きな役割を担っていると述べている。