マツダは1月29日、障がい者の活躍推進に取り組む国際イニシアチブ「The Valuable 500」(ザ・バリュアブル・ファイブハンドレッド)に加盟したと発表した。
「The Valuable 500」は、2019年1月の世界経済フォーラムの年次総会で発足し、障がい者がビジネス、社会、経済にもたらす潜在的な価値を発揮できるような改革をビジネスリーダーが起こすことを目的としている。
マツダは、「The Valuable 500」の趣旨に賛同し、下記のコミットメントを定め、取り組みを推進・強化していくと述べている。
【マツダのコミットメント】
<マツダのコーポレートビジョン>
マツダのコーポレートビジョンは「多くの人々にカーライフを通じて人生の輝きを提供します」とうたっており、それは障がい者の方々も例外ではなく、クルマを愛する全ての人々のために、どんな困難にも独創的な発想で挑戦し続け、「走る歓び」により生き生きとした豊かな人生を提供していく。
<障がい者の雇用と活躍の支援>
障がい者の活躍の場を創り出すことは、企業の社会的責任の一つであり、「共育」(ともいく)の考え方のもと、仲間としてお互いに尊重し合い、お互いの力を引き出すという観点を大切にして障がい者の活躍を考えていく。そして、バリアフリー化や手話通訳士の配置などの支援は、その活躍を最大化するための取り組みの一つであり、あらゆる業務において障がい者の活躍の場を見いだし、物理的にも同じ空間で仲間としてお互いの活躍を支え合っていく。
<カスタマーの障がいに寄り添った商品・サービスの提供>
クルマの持つ、「全ての人が全ての地域で自由に移動できる」力で、障がい者の方々一人ひとりの自立した生活につながる支援を行い、誰もが平等に参画できる社会の実現に向け貢献していく。1961年に、左足が不自由だったマツダの元社長である松田恒次氏は、人にやさしいクルマをつくることを目指し、R360クーペのオートマチックドライブモデルを導入。マツダはその想いを受け継ぎ、1995年には国内メーカーとして初めて車椅子移動車両を発売し、現在は 4 つのラインアップ(助手席回転シート車、助手席リフトアップシート車、車椅子移動車、手動運転装置付車)を展開している。2021年に国内に導入したMX-30 EVモデルにおいては、下肢障がい者の方にも「走る歓び」を味わってもらうことができるSelf-empowerment Driving Vehicle(セルフエンパワーメントドライビングビークル:自操車)の提供を計画している。