BMW、「M3/M4」をフルモデルチェンジ サーキットでのパフォーマンスを高めたコンペティショル・モデル“トラック・パッケージ”と、「M4」にマニュアル・トランスミッション・モデルをラインアップ

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ビー・エム・ダブリューは、サーキットでの運動性能を極限まで高めたMハイ・パフォーマンス・モデル「M3」および「M4」を日本に導入し、全国の正規ディーラーを通じて1月26日より販売を開始すると発表した。なお、納車は3月以降を予定している。

 

BMW M社が開発する高性能マシンMモデルには、サーキットでの走行を可能としたMハイ・パフォーマンス・モデルと、サーキットで培われた技術を余すことなく取り入れ走行性能を高めたMパフォーマンス・モデルの2つのカテゴリーがあり、今回発表の「M3」および「M4」は、Mハイ・パフォーマンス・モデルに位置付けられる。

 

「M3」および「M4 Competition」は、サーキットでの走行を可能とするハイ・パフォーマンス・モデルでありながら、高性能3眼カメラ&レーダー、および高性能プロセッサーによる高い解析能力の最先端運転支援システムが標準装備となり、高速道路での渋滞時において、ドライバーの運転負荷を軽減し安全に寄与する運転支援システム「ハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能」が装備され、一定の条件下において、ステアリングから手を離しての走行が可能なモデルへと進化している。

 

また、コネクティビティにおいても大幅な進化を遂げており、「OK, BMW」と話し掛けることで、車両の操作、目的地の設定等が可能なほか、Apple CarPlayへの対応、BMWコネクテッド・ドライブ標準装備により、スマートフォンで事前に検索した目的地を車両に送信する等、利便性を向上した。また、車両のキーを持たずとも、iPhoneをドア・ハンドルにかざすことで、車両のロック解除/施錠、さらには、エンジンの始動も可能となっている。

 

<縦型の大型キドニー・グリルを採用したフロント・デザイン>

「M3」および「M4」のフロント・デザインは、迫力ある縦型の大型キドニー・グリル、水平方向にはダブル・バー、大出力にあわせエンジンの冷却性能を高めるために大型のエア・インテークを採用することで、他のモデルとの差別化をはかっている。サイド・デザインにおいては、Mモデル専用となるサイド・ギル、ドア・ミラー、ダウン・フォース性能を得るためのリア・スポイラーを標準装備している。リア・デザインにおいては、Mスポーツ・エキゾースト、空力特性を高めるためのディフューザー、トレッドをワイドにするなど、ハイ・パフォーマンス・モデルを主張するデザインを採用した。

 

インテリア・デザインにおいては、Mスポーツ・シート、Mロゴが輝くドア・シル、Mモデル専用にデザインされたメーター・パネル、M専用ステアリングを採用したほか、よりスポーツ走行に適したMカーボン・バケット・シートをオプション装備品とした。

 

<直列6気筒BMW Mツインパワー・ターボ・ガソリン・エンジンを搭載>

「M4」には、最高出力480PS(353kW)/ 6,250rpm、最大トルク550Nm/2,650-6,130rpm を発揮する直列6気筒BMW Mツインパワー・ターボ・ガソリン・エンジンを搭載し、0-100km/h加速は4.2秒を実現。「M3」および「M4 Competition」においては、さらに出力を高め、最高出力510‘PS(375kW)/ 6,250rpm、最大トルク650Nm/2,750-5,500rpm を発揮する。圧力損失を最小限にし流体抵抗も極めて低く抑えることでレスポンスを最適化し高効率を実現すうる吸気ダクト、重量を最適化し高回転まで最大限かつ安定したパワー供給を実現する鍛造ピストン、最適化されたブースト圧で迅速かつダイナミックなレスポンスを発揮し低回転時でも高いトルクを実現するツイン・ターボ・チャージャーを採用するなど、サーキットで培われた多くの技術を多数採用している。

 

ボディ含め、ドライブ・トレーンを構成する各種パーツには、アルミニウムを多用することで軽量化を図り運動性能を向上。さらに、Mアダプティブ・サスペンションを標準装備することで、スポーツ・ドライビングのみならず、街中走行時の乗り心地向上も実現している。

 

また、よりハードなサーキットでの走行を可能とするため、耐熱、耐フェード性能に優れた大径ブレーキ・ディスク、軽量化された6ポッドMコンパウンド・ブレーキを標準装備しているのに加え、耐摩耗性能、耐熱性能をより高めたMカーボン・セラミック・ブレーキをオプション装備として用意した。

 

トランスミッションには、ドライブロジック付きの8速Mステップトロニック・オートマチック・トランスミッションを採用し、サーキット走行から街中での走行まで対応し、「M4」には、ドライバーの意のままにシフト・アップ、ダウンが可能な、マニュアル・トランスミッションを設定した。

 

<ハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能を搭載>

「M3」および「M4Competition」には、BMW社が国内認可取得モデルとして初めて導入したハンズ・オフ機能を搭載。「ハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能」とは、高速道路での渋滞時において、ドライバーの運転負荷を軽減し安全に寄与する運転支援システムで、ドライバーが絶えず前方に注意するとともに、周囲の道路交通や車両の状況に応じて直ちにハンドルを確実に操作することができる状態にある限りにおいて、ステアリングから手を離して走行が可能となる。

 

<安全機能・運転支援システム「ドライビング・アシスト・プロフェッショナル」を標準装備>

高性能3眼カメラ&レーダー、および高性能プロセッサーによる高い解析能力によって精度と正確性が向上した最先端の運転支援システムを標準装備。アクティブ・クルーズ・コントロール(ストップ&ゴー機能付)、レーン・チェンジ・ウォーニング(車線変更警告システム)およびレーン・ディパーチャー・ウォーニング(車線逸脱警告システム)、ステアリング&レーン・コントロール・アシスト、サイド・コリジョン・プロテクションおよび衝突回避・被害軽減ブレーキ(事故回避ステアリング付)、クロス・トラフィック・ウォーニング、ペダル踏み間違い急発進抑制機能を標準装備としている。

 

さらに標準装備となるパーキング・アシスタントには、車両が直前に前進したルート最大50mまでを記憶し、その同じルートをバックで正確に戻ることが可能となるリバース・アシスト機能が採用されており、日本に多数点在する細い道での対向車とのすれ違いに困った際など、安全かつ正確に、元のルートに復帰することが可能となる。

 

<BMWコネクテッド・ドライブ搭載>

BMWコネクテッド・ドライブは、車載通信モジュールにより、ドライバー、クルマ、そして取り巻く情報をITネットワークで繋ぐことで、「もしもの時に備える万全の安全性」、「カーライフを進化させる革新の利便性」、「充実の情報と最新のエンターテインメント」を提供する総合テレマティクス・サービスとして2013年に輸入車として初めて導入された。また、スマートフォン向けアプリの導入により、車両情報やニュース等へのアクセスを可能にし、顧客の利便性を向上させるサービスを提供してきた。さらに、2018年8月には、より操作性・利便性を高めた新たな機能を追加すると共に、新しいスマートフォン向けアプリ「BMW Connected」を導入し、車とユーザー、情報をシームレスに繋げ、より快適でスマートなモビリティ・ライフをサポートする新しいパーソナル・アシスタント・サービスとして生まれ変わった。

 

<BMW Intelligent Personal Assistant(インテリジェント・パーソナル・アシスタント)>

BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタントは、AI技術を活用することで、音声会話だけで車両の操作、情報へのアクセスが可能となるBMW最新の機能。今までの音声入力と異なり、より自然な会話に近い言葉で、ドライバーの指示や質問を理解し、適切な機能やサービスを起動可能にするほか、使用頻度に応じてドライバーの好みを学習するのに加え、ドライバーがシステムの「名前」を自由に付けることが可能となっている。

 

3年間の主要メインテナンスが無償となるBMWサービス・インクルーシブ・プラス>

新型「4シリーズ」には、3年間の主要メインテナンス無償提供、タイヤ/キーの破損や紛失の際の費用サポート等が含まれる「BMWサービス・インクルーシブ・プラス」が全車に付帯されている。

 

<トラック・パッケージ・モデルをラインアップに追加>

極限のサーキットでの走行を可能とするトラック・パッケージ・モデルを、「M3」および「M4 Competition」のラインアップに用意した。運動性能をより高めるため、先進安全機能を装備しないことで、約25kgの軽量化を実現している一方、Mドライバー・パッケージ、Mカーボン・セラミック・ブレーキ、Mカーボン・バケット・シート、Mドライバー・パッケージ等を標準装備とすることで、よりサーキット走行を意識したモデルとしている。

 

<価格(消費税込)>

  • M3:987万円~1,436万円
  • M4:1,025万円~1,460万円

 

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