メルセデス・ベンツ、「GLB」のハイパフォーマンスモデル「AMG GLB 35 4MATIC」を追加 公道での気持ちの良いドライビングに焦点を当てたモデル

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メルセデス・ベンツ日本は1月12日、「GLB」のハイパフォーマンスモデル「メルセデス AMG GLB 35 4MATIC(以下 GLB 35)」を発表し、全国のメルセデス・ベンツ正規販売店ネットワークを通じて同日より予約注文の受付を開始した。なお、納車は2021年 1月末頃を予定している。

「GLB」は、Gクラスからインスピレーションを受けた、スクエアなエクステリアデザインと高い悪路走破性を持つ本格的なSUVでありながら、広い室内空間に7人乗車を標準としつつ、日本の都市部でも取り回しのよいボディサイズを特徴としている。

 

今回発表した「GLB 35」は、「メルセデスAMG 35シリーズ」6番目のモデルとなり、前輪駆動アーキテクチャーモデルに高出力なエンジン、十分なトラクションを確保する四輪駆動システム、高い剛性とアジリティのためのシャシーの補強やサスペンションのセッティングなど高次元のドライビングパフォーマンスを実現しているのに加え、快適性も損なうことがないように開発されている。クルマの挙動と対話しながら、気持ち良くドライビングすることに焦点を当てたモデルとなる。

 

また、「GLB 35」には新車購入から3年間、一般保証修理/定期メンテナンス(点検整備の作業工賃・交換部品)/24時間ツーリングサポート/地図データ更新が無償で提供される走行距離無制限の保証プログラム「メルセデス・ケア」が適用されるほか、メルセデス・ケア期間中には希望のモデルを3回無料で利用できる週末貸出サービス「シェアカー・プラス」も利用可能となっている。

 

<サスペンション>

フロントにはマクファーソンストラット式サスペンションを採用。リアのマルチリンクサスペンションは、サブフレームを介してボディにリジッドマウントされており、各リアホイールには横方向のアーム3本とトレーリングアーム1本を採用し、走行安定性とアジリティを最大限に向上している。標準装備となる「AMG RIDE CONTROL サスペンション」は、サスペンションを制御する3つのモードをドライバーが選択可能で、快適志向からスポーツ性を強調したものまで、それぞれ異なるセッティングとなる。システムは走行状況や路面の状態に応じて各ホイールに対する減衰力を自動で調整。この調整は連続可変式となっており、減衰特性を広い範囲にわたって変化させ、その結果走行快適性とアジリティを等しく高めることが可能となる。

 

<ブレーキシステム>

強化ブレーキシステムは耐フェード性に優れるとともに、制動距離も短縮されている。フロントには新型モノブロック対向4ピストンキャリパーと350mmディスク、リアには1ピストンフローティングキャリパーと330mmディスクを搭載。ディスクはドリルドベンチレーテッドタイプとなっており、熱の発散を高めることで過酷な使用条件のもとでもフェード現象を予防する。なお、シルバーペイント仕上げブレーキキャリパーにはブラックの AMG ロゴが施されている。

 

<パワートレイン>

最高出力306PS(225kW)、最大出力400N・mを発生する、2.0 ッター直列4気筒ターボエンジン「M260」を搭載。低回転域での力強く自然なレスポンスと、中高回転域での伸びやかな加速感を両立させるため、ツインスクロールターボチャージャーや可変バルブリフトシステム「CAMTRONICカムトロニック」を採用している。組み合わされるAMGスピードシフトDCT 8速デュアルクラッチトランスミッションは、全速度域でのきわめて自然な加速性能に加え、素早いシフトとシフトアップ時の最適なギアのつながりが得られるようにセッティングされ、俊敏、かつダイナミックで気持ちの良い加減速を実現している。AMG エグゾーストシステムには自動制御のフラップを装備しており、選択したドライブモードに応じて切り替えを行うことができる。

 

<四輪駆動システム AMG 4MATIC>

パフォーマンス志向のトルク可変配分四輪駆動 AMG 4MATIC では、トルクの前後配分が状況に応じて連続可変制御され、トルク配分比においては前後100:0から50:50までの範囲で変化する。リアアクスルの伝達装置に内蔵された電気機械制御式の多板クラッチがトルクの前後可変配分を行い、トルク配分比に対する影響要因としては、車速、横方向および前後方向加速度、舵角に加え、各ホイール間の回転速度差、選択されているギア、アクセルポジションなどが挙げられる。電気機械式制御が電気油圧システムに対して持つ主なメリットとしては、トルク配分可変範囲全体にわたってクラッチのレスポンスが速く、動作が速度に依存しないことなどから、よりシャープなドライビングダイナミクスが得られる。ESP®がONの場合は、4MATICシステムは「コンフォート」モードに固定されているが、ボタンを押して「ESP® SPORT Handling」または「ESP® OFF」を選択すると、すぐに
4MATIC が「スポーツ」モードに切り替わりアジリティを向上する。

 

<5 つのドライブモードと AMG DYNAMICS>

「コンフォート」「スポーツ、スポーツプラス」「スリッパリー」「インディビジュアル」の5つのドライブモードを用意し、センターコンソールの AMG DYNAMIC SELECT で様々な状況に最適な制御を選択することが可能。各ドライブモードでは、エンジン、トランスミッション、サスペンション、エグゾースト、ステアリングの制御が変更可能な他、各モードに自動選択される「ベーシック」、「アドバンスト」の 2つの「AMG DYNAMICS」のモードがあり、ESP®の制御を変化させる。

 

<エクステリアデザイン>

メルセデス・ベンツモデルのAMGラインをベースとしており、フロントでは下側の幅が広く縦にルーバーが入った AMG 専用ラジエターグリルを採用。このグリルはモータースポーツに由来し、クロームメッキを施した垂直フィンの基本デザインは、1952 年メキシコで開催された伝説の公道レース、カレラ・パナメリカーナ・メヒコで優勝したレーシングカー「メルセデス・ベンツ 300 SL」で初めて採用されたものとなる。フロントエプロンはジェットウイングデザインを採用し、リアでは専用デザインのクローム仕上げで円形のデュアルエグゾーストエンドにより、スポーティでハイパフォーマンスを体現するダイナミックなデザインを採用している。

 

<インテリアデザイン>

コックピットディスプレイは「スーパースポーツ」を含む3つのAMG専用の表示スタイルから選択可能となっている。オプションの「AMGパフォーマンスパッケージ」を選択することによりフラットボトム型となるナッパレザー/DINAMICAの「AMGパフォーマンスステアリング」が装着される。グリップ部にDINAMICAを採用し、ブラックのステアリングマークが施されたスポーティなデザインのステアリングホイールは、手を離さずに走行モードを変更することができる「AMGドライブコントロールスイッチ」が装備され、右側のスポークの根元に位置するボタンはAMG DYNAMIC SELECTの走行モードなどを選択することができ、左側は事前の設定により、例えばサスペンション、マニュアルモード、ESP®などの調整を行うことが可能となっている。

 

<AMG トラックペース>

AMG トラックペースを装備(ナビゲーションパッケージ装着時)し、サーキット走行時に80件以上の車両データ(車速、加速度など)を常時記録することが可能となっている。また、ラップタイムと区間タイムの表示や、それぞれの基準タイムからの差を表示する機能も備えており、特定の項目は緑または赤で表示されるため、数字を読まなくても最高タイムより速いか遅いかがひと目で分かるようになっている。サーキットで何周か走り込んだ後は、そのデータをもとに運転スキルを分析し、必要に応じて改善に役立てることができるほか、加減速の値(0~100km/h、1/4 マイル、100~0km/h など)の測定と保存も可能となっている。さらに、車両の位置を可能なかぎり正確に判断する新開発アルゴリズムの搭載により、サーキットから離れた状況や、コースが短縮された場合も認識が可能で、これにはGPS データに加え、各種車載センサー(加速度、ジャイロスコープ、舵角、車輪速)を使用している。各種データは、ワイドスクリーンディスプレイ、コックピットディスプレイ、ヘッドアップディスプレイ( AMG アドバンスドパッケージ装着時)に表示することができる。

 

<価格(消費税込)>

737万円

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