日産、滋賀日産自動車株式会社、日産プリンス滋賀販売株式会社の3社は12月23日、滋賀県と包括的連携協定を締結したと発表した。
同協定は、滋賀県において「それぞれが有する人的・物的資源を有効に活用して、災害時の電力供給をはじめとする、地域の一層の活性化および県民サービスの向上等を図ること」を目的としている。
日本最大の湖・琵琶湖を有する滋賀県は、災害に強い県土づくりのため、近年の気象状況、社会情勢の変化等を踏まえ、震災・風水害対策などの地域防災力の向上に積極的に取り組んでいるほか、脱炭素社会実現に向けて環境対策にも積極的に取り組んでいる。また、滋賀県は2019年「SDGs未来都市」に選定され、県の政策にSDGsの視点を活用するなど、SDGs達成に向けて様々な取り組みを推進している。
一方日産は、日本が抱える環境負荷低減や災害対策等の課題を解決するため、2018年5月に日本電動化アクション「ブルー・スイッチ」を発表し、その活動を牽引するリーダーとして全国の自治体や企業と協力して、電気自動車(EV)普及を通じた社会の変革に積極的に取り組んでいるのに加え、「ブルー・スイッチ」活動の推進を通じて、温暖化対策、防災・減災、エネルギーマネジメント、観光、過疎化などの地域課題の解決に取り組み、SDGsの達成に貢献している。
今回はこの日産が推進する「ブルー・スイッチ活動」と、滋賀県が推進する脱炭素社会実現のための環境対策、レジリエンス強化のための防災対策、SDGsの推進など、双方の取り組みにお互いが賛同し協定の締結を行う運びとなった。
日産は今後もこの協定締結を機に、滋賀県の推進する環境及び防災対策の強化や、電気自動車(EV)を活用した環境に優しく災害に強い持続可能なまちづくりを推進し、SDGsの達成や電気自動車(EV)の普及を通じた地域課題の解決に向けて、更に連携を強化していくと述べている。
【「滋賀県と日産グループとの包括的連携協定」の概要】
①レジリエンス強化に関すること
- 滋賀県で災害を起因とする停電が発生した際、県内市町が指定する避難所等に、滋賀日産自動車、日産プリンス滋賀販売の店舗に配備している電気自動車(EV)「リーフ」を無償で貸与
②しがCO2ゼロネット社会づくりに関すること
- 県が主催するエネルギー関連セミナー等への講師派遣
- 県実施の補助制度(家庭・事業所へのV2H導入)の周知・啓発の協力
- EVの環境性能や非常用電源としての活用方法についての講座の実施
- 県実施のイベント等でEVからの外部給電を行うなど、環境に配慮した電気自動車のPR
③環境保全に関すること
- 淡海エコフォスター制度への登録や、環境美化活動(清掃活動等)への参加、協力
- 全国植樹祭開催時の大会のPRやボランティア参加や、サテライト会場等への「日産リーフ」による電力供給
- 県民の森(滋賀日産リーフの森)に係る活動
④女性活動推進に関すること
- 滋賀県女性活躍推進企業認証の取得に向けた取り組みや、滋賀県イクボス宣言登録に向けた取り組み
- 女性活躍推進に向けた研修会等への協力(ロールモデルの派遣)
⑤スポーツの振興に関すること
- 国民スポーツ大会・全国障害者スポーツ大会の広報ポスター掲出
- 社内報等への国民スポーツ大会・全国障害者スポーツ大会に係る情報の掲載
- 主催イベントの広報活動
- 国民スポーツ大会・全国障害者スポーツ大会への寄附協力
⑥その他県民サービスの向上に関すること
- 滋賀県内の企業が開発した技術の導入に係る商談会の実施
- ポスター掲出、チラシ設置等による滋賀県版図柄入りナンバープレートのPR
- 事件・事故発生時等に、所有車両等に設置しているドライブレコーダー映像の提供