スズキは、同社の米国子会社であるスズキモーターオブアメリカ社(以下、SMAI社)が、将来に向けたビジネスの基盤強化を図るために再編を実施し、二輪車・ATV事業とマリン事業を分割し独立した会社として2021年4月1日に操業を開始する予定であると発表した。
現在SMAI社では二輪車・ATV製品とマリン製品を取り扱っているが、来年4月より二輪車・ATV事業はSUZUKI MOTOR USA, LLC(以下、スズキモーターUSA社)、マリン事業はSUZUKI MARINE USA, LLC(以下、スズキマリンUSA社)がそれぞれ事業を行う。
スズキモーターUSA社は、現在SMAI社があるカリフォルニア州ブレアを引き続き活動拠点として、二輪車とATVの販売強化を図る。スズキマリンUSA社は、新たにフロリダ州タンパに拠点を置く。タンパはメキシコ湾岸に位置しており、ボートビルダーや販売店、部品・サービス供給元との関係強化が図り易く、今後マリン業界での協業機会を拡大するのに適しているほか、今年6月に開設した同州パナマシティの新マリンテクニカルセンターとのアクセスが良く利便性が高い場所となる。
スズキは、この事業再編について、二輪車・ATV事業、マリン事業をそれぞれ強化することを目的としており、事業効率の向上と事業ごとの意思決定の迅速化により、アメリカでのビジネスの拡大に繋げていくと述べている。