アルファロメオとザウバー・モータースポーツは、2021年のF1世界選手権に向けてパートナーシップを継続すると発表した。
アルファ ロメオは今回のパートナーシップ更新を記念して、イタリアン・レーシングファンに敬意を表し、イモラ・サーキットで開催される次戦のエミリア・ロマーニャGPにおいて、C39 F1マシンに特別なカラーリングを施すと述べている。チェントロ・スティーレ(アルファ ロメオのデザインスタイル・センター)がデザインしたカラーリングは、エンジンカバーの上部とリアウィングのエンドプレートにイタリア国旗を配し、“スピード・ピクセル”と呼ばれる2020年のカラーリング・テーマに、直線的でダイナミックなグラフィック処理を組み合わせている。
また、アルファ ロメオ110周年記念のロゴは、“Welcome back, Imola”という言葉とともに、エンジンカバーおよびマシンの目立つ場所に配置され、今シーズンにF1レースが開催されるサーキットの中で、イモラ・サーキットが最も注目すべきサーキットの一つであり、イタリア最高のサーキットであることを示すとしている。
<レース・ウィークエンドにアルファ ロメオ歴史博物館で各種イベントを開催>
レース・ウィークエンドには、アルファ ロメオ歴史博物館がファンのホーム・グラウンドとなり、数多くのイベントを開催すると予告している。レースはジュリアホールの大型スクリーンでライブ中継され、イモラGPの開催を記念した特別イベントも実施される。またアルファ ロメオ歴史博物館では、ピットストップ作業を体験することができる、「アルファ ロメオ・ピットストップ・チャレンジ」を開催。アルファ ロメオ・レーシング・オーレン・チームと協力して行われるこのイベントで、参加者はF1のピットストップで行われるタイヤ交換を実際に体験することが可能となっている。さらに、アルファ ロメオのエンジンを搭載した希少なモーターボート“Seahorses”(シーホース)も展示する。アルファ ロメオは、1950年と1951年のF1世界選手権でタイトルを獲得したが、伝説的なエンジンAlfetta(アルフェッタ)は、パワーボートの世界でも数多くの栄光を手にしている。
<アルファ ロメオとザウバー・グループ:技術的および商業的パートナーシップ>
アルファ ロメオとザウバー・グループのパートナーシップはレースだけにとどまらず、ザウバーの高度な技術的専門知識が、アルファ ロメオの量産モデルにフィードバックされている。この作業では、ザウバーのエンジニアリングおよび空力部門のノウハウに加え、複合素材における熟練技術や積層造形と呼ばれる製造技術が活用されている。
また、アルファ ロメオはザウバー・エンジニアリングに、Giulia GTAおよびGTAmのほぼすべてのカーボンファイバー製コンポーネントの製造を委託しており、特に空力特性に影響を及ぼすパーツに適用され、新しいフロントバンパーと調整可能なフロントスプリッター、サイドスカート、ディフューザー、GTAスポイラー、GTAmエアロウィングなどがそれに含まれる。