全日本スーパーフォーミュラ選手権の第3戦が10月17日(土)、10月18日(日)の両日、宮城県のスポーツランドSUGO開催され、ニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM’S)が今季初勝利、平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が2位となり開幕から3戦連続での表彰台を獲得した。
同大会は、新型コロナウイルス感染拡大防止のためスタッフや関係者などが充分な対策を実施すると共に、スケジュールも例年とは変更。10月17日(土)にフリー走行、10月18日(日)に予選と決勝を両方行い、決勝レース距離も通常よりやや短い約190kmで給油義務無し、タイヤ交換義務ありで行われた。
予選では、坪井翔(JMS P.MU/CERUMO・INGING)が最前列2番手、サッシャ・フェネストラズ(KONDO RACING)が3番手、ニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM’S)が4番手、中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)が6番手、山下健太(KONDO RACING)はトップからわずか0.34秒差ながら7番手問う結果で決勝へ進んだ。
予選から3時間ほどのインターバルで行われた決勝では、最前列2番手グリッドの平川が絶好のスタートを決め、1コーナーで首位を奪取。3番手スタートのフェネストラズがやや遅れ、それをかわそうとインに入った中嶋と1コーナーで接触し、車両にダメージを負ったためリタイア。キャシディが3位、9番手スタートの関口が6位、14番手スタートの国本が9位、18番手スタートの小林が11位と順位を上げ、7周目には小林が7位へ浮上し、ピットインが可能になる10周目を終えたところでピットへと向かった。
小林に続き、後方集団の車両が数台ピットへと向かい始めた19周目、2位走行の車両がピットイン後のアウトラップでコースアウトしクラッシュ。20周目にセーフティカーが導入され、平川を先頭に、上位勢も一斉にピットへと向かった。これによりほぼ全車がピット義務を終え、レースが折り返しを超えた28周目に再スタート。
首位は平川で、3位に付けるキャシディが再スタートの翌周に前車をかわし2位へと浮上し、31周目のストレートで平川を抜き首位となった。首位に立ったキャシディは、ファステストラップを更新しながら周回を重ね、2位平川に4秒差を付けて逃げ切り今季初優勝。平川は2位を堅守し3年連続の表彰台を獲得した。そのほか、国本が5位、1ヶ月半ぶりのスーパーフォーミュラとなった山下が6位、石浦が8位、大嶋が9位でポイント獲得を果たした。キャシディにとっては昨年の開幕戦以来、自身通算3勝目。ポイントランキングでは、平川が2位キャシディに15点差をつけて首位の座を守っている。