ボルボ・カー・ジャパンは、年内にボルボの全ての国内販売モデルから内燃機関のみの車両を無くし、全てのモデルをプラグインハイブリッドもしくは48Vハイブリッドとすることで、電動化への第一段階を完了すると発表した。
ボルボ・カーズでは、今後5年間で電気自動車(BEV)を5車種導入する計画で、2025年までに世界販売台数の50%を電気自動車(BEV)、残りをハイブリッド車(PHEV、48Vハイブリッド)とする目標を掲げているほか、2040年までにクライメートニュートラル企業になることを目指しており、車両の電動化のみならず、開発、生産やサプライチェーンにいたる、すべての企業活動において環境負荷を低減しサステイナビリティを推進すると述べている。
<全モデルにプラグインハイブリッドをラインナップ>
XC40にプラグインハイブリッドモデルが導入されたことにより、全てのモデルにプラグインハイブリッドモデルが設定された。また、年内にプラグインハイブリッドモデル以外の全てのガソリンエンジン車を48Vハイブリッドモデルとすることで、国内で販売するボルボ車の電動化の第一段階を完了する。
<Recharge Product Lineの導入>
電動化を推進する象徴的位置づけとして新しいプロダクトラインとなるRecharge (リチャージ)を設定。「Recharge = 外部充電可能」という意味から、電気自動車(BEV)とプラグインハイブリッド車の呼称として使用され、それに伴い従来プラグインハイブリッドモデルの呼称として使用していたTwin Engineという名称は廃止され、今後はRecharge Plug-in hybridとなる。また、電動化の次のステップとして、ボルボブランド初の電気自動車(BEV=バッテリー・エレクトリック・ビークル)となる「XC40 Recharge Pure Electric」を2021年内に国内へ導入する予定と予告している。
<48Vハイブリッドパワートレーン>
今回各モデルに導入する48VハイブリッドパワートレーンであるB4/B5/B6は、ISGM(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター・モジュール)による回生ブレーキで発電した電力を48Vリチウムイオンバッテリーに蓄電し、エンジンの動力補助を行うハイブリッドシステムを搭載している。エンジン本体にも改良が施され、約90%ものパーツが新設計となり、徹底したフリクションロスの低減やCDA (シリンダー・ディ・アクティベーション:気筒休止) システムを導入し、48Vハイブリッドシステムとともに、実用域での燃費を向上させた。