ブリヂストンのグループ会社であるブリヂストンタイヤジャパン株式会社は、国立研究開発法人産業技術総合研究所が経済産業省および国土交通省より受託した「中型自動運転バス公道実証実験事業」において、バス運行事業者に選定された神姫バス株式会社(本社:兵庫県姫路市、以下神姫バス)の実証実験をサポートすることを公表した。
「中型自動運転バスの公道実証実験事業」は、2019年度の小型自動運転バスの実証実験に続き、事業性向上を目的として、選定された5つのバス運行事業者を通じて実施する。実証実験では、「郊外住宅地における生活の質の向上に向けた地域内交通の確保」をテーマに、2020年7月より兵庫県三田市内を運行する神姫バスの運行路線で開始される。
ブリヂストングループは、今後、バス車両の自動運転化により、乗務員が乗車しない状況においては、タイヤに関するトラブルを未然に防止する必要性が高まることが予想されることから、乗客の安全・安心をより確かなものとするとともに、バス運行事業者のより高度になる運行管理を支えるため、実証実験をサポートすることを決めたと述べている。
今回の神姫バス実証実験において、欧州やアジア大洋州地域などの運送事業者に展開している、タイヤに設置したセンサーがタイヤの空気圧・温度情報を計測し、クラウドを通じて車両管理者等と情報を共有するモニタリングシステム「Tirematics」をトライアルとして導入し、低内圧によるタイヤトラブルを未然に防止することで、乗客の安全性を高めると共に、バス事業者様の安全運行を支えることが可能となるのに加え、神姫バスでの実証実験を通じて、「Tirematics」の日本市場における顧客価値検証や、国内のトラック・バス事業者へのサービス品質についても検討していくと説明している。