株式会社豊田中央研究所(以下、豊田中研)は、7月14日、新型コロナウイルス感染症の拡大防止に貢献するため、豊田通商が販売ライセンスを持つ可視光応答型光触媒「V-CAT®」を使用した小型空気清浄機と消臭・抗菌用スプレーを、マスクとともに、愛知県の介護施設など31ヵ所に寄付したことを公表した。
豊田中研が技術開発した可視光応答型光触媒「V-CAT®」は、有機物を分解したり、菌やウイルスを不活性化するため、屋外のみならず室内でも①消臭 ②防汚 ③抗ウイルス ④抗菌 ⑤抗アレルゲンなどの効果が期待できるほか、V-CAT®に含まれる金属イオンにより暗所でも抗菌、抗ウイルスなどの効果が発現する。また、豊田通商では、V-CAT®を多様な用途に展開しており、自動車用品や、カーテン・ブラインドなどのインテリア製品、制服などの衣類、小型空気清浄機といった幅広い分野で製品化をしている。
今回提供した小型空気清浄機は、手のひらサイズでフィルター交換が不要であり、軽くて持ち運びが自由にでき、簡単に身の回りの空気を綺麗にすることが可能なため、高齢者の方にも使いやすい仕様となっている。消臭・抗菌スプレーは、V-CAT®を含む液体をスプレータイプにしたもので、今までの酸化チタン光触媒では実現できなかった蛍光灯やLED照明などの室内光でも強力な消臭・抗菌・抗ウイルス効果を発揮する。
なお、上記取り組みは、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のために、尽力している医療従事者や自治体関係者に対し、トヨタグループが力を合わせて支援する「ココロハコブプロジェクト」の一環として実施され、豊田中研および豊田通商は、トヨタグループの一員として、今後も新型コロナウイルス感染症の拡大防止に貢献していくと述べている。