日産自動車、北九州市、九州電力北九州支社、九州電力送配電北九州支社、日産自動車九州、福岡日産自動車、北九州日産モーター、日産プリンス福岡販売の8者は6月22日、「電気自動車を活用したSDGs連携協定」を締結したことを公表した。
上記協定は、地球温暖化により、激甚化・頻発化する自然災害に対応するため、防災能力を高める取り組みが必要とされているほか、電気自動車(EV)の活用及び普及を促進し、低炭素社会を実現することを目的として、北九州市が目指すSDGs達成への取り組みの一環として締結された。
【「電気自動車を活用したSDGs連携協定」の項目】
- 電気自動車(EV)の活用及び普及促進による市民の環境意識の向上
- 災害時における電気自動車(EV)活用による市民の安全確保
- その他、持続可能なまちづくりに関する事項
【「災害時における電気自動車(EV)活用による市民の安全確保」の概要】
北九州市が『台風、地震災害等による大規模停電が発生した際に、九州電力及び九州電力送配電(以下「九電グループ」という)が提供する停電情報を元に、市が指定する避難所等において、日産自動車九州、及び日産の販売会社である福岡日産自動車、北九州日産モーター、日産プリンス福岡販売より貸与される「リーフ」と市が公用車として所有する電気自動車を非常用電源として活用することで、避難所等の円滑な運営を行い、市民の安全確保に努める』という内容となっている。
- 日産自動車九州および福岡日産自動車、北九州日産モーター、日産プリンス福岡販売は、北九州市で災害発生を起因とする停電が発生した際、市が指定する避難所等に、電気自動車(EV)「リーフ」を無償で貸与する。
- 九電グループは、北九州市と緊密な連携をとり、災害の発生に起因した停電情報及び復旧情報を適宜提供し、避難所等に派遣する電気自動車(EV)の最適配置と効率的運用をサポートする。
- 北九州市、九電グループ、日産自動車、日産自動車九州、福岡日産自動車、北九州日産モーター、日産プリンス福岡販売の協力により電気自動車(EV)からの給電を行うことで、災害時においても継続して電力が供給できる体制を整え、避難所等の円滑な運営を図り、市民の生命及び身体の安全を守る。
- 北九州市、九電グループ、日産自動車日産自動車九州、福岡日産自動車、北九州日産モーター、日産プリンス福岡販売は、平常時も電気自動車(EV)を含めた環境対策のほか、市のイベントで使用する電力を電気自動車(EV)から供給することで、『電気自動車は「走る蓄電池」』としての災害時・停電時等の有効性、活用を市民へ積極的にアピールし、環境意識・防災意識向上を目指す。
災害発生時の「日産リーフ」からの電力供給イメージ図
北九州市は、「SDGs未来都市」及び「自治体SDGsモデル事業」に選定されており、SDGsの達成に向けて、“「真の豊かさ」にあふれ、世界に貢献し、信頼される「グリーン成長都市」”というビジョンのもと、さまざまな取り組みを進めており、その一環として、電気自動車の普及促進にも努め、電気自動車(EV)から電気を取り出す可搬型給電器の区役所への導入や、公用車への電気自動車(EV)等の次世代自動車の導入などを推進している。
また、九電グループは、「ずっと先まで、明るくしたい」というブランドメッセージのもと、快適で環境にやさしい電気エネルギーを安定的に供給することにより、世の中の電化を促進し、低炭素で持続可能な社会の実現を目指し、その一環として、電気自動車の普及拡大や地域と連携した災害に対するレジリエンス強化の取り組み等を推進している。
日産は、日本が抱える環境負荷低減や災害対策等の課題を解決するため、2018年5月に日本電動化アクション「ブルー・スイッチ」を発表し、その活動を牽引するリーダーとして、全国の自治体や企業と協力して、電気自動車(EV)普及を通じた社会の変革に積極的に取り組んでおり、今回は、この日産が推進する「ブルー・スイッチ活動」、そして、北九州市が目指すSDGS実現に向けた取り組み推進、九電グループの低炭素で持続可能な社会の実現に向けた取組に、それぞれが賛同し、上記協定の締結を行う運びとなったっと説明している。
日産、北九州市、九電グループは、今後もこの協定締結を機に、災害対応力強化と低炭素社会の実現を目指し、環境活動の推進や、電気自動車(EV)を活用した持続可能なまちづくりを推進していくほか、SDGsの実現を目指し、連携を更に強化していくと述べている。