日産・島根県美郷町、電気自動車を活用した「災害連携協定」を締結

業界ニュース

日産、島根県美郷町(島根県邑智郡美郷町)、島根日産自動車株式会社、株式会社日産サティオ島根の4者は、6月9日、電気自動車を活用した「災害連携協定」を締結した。

 

上記協定は、美郷町が、『電気自動車(EV)の普及を通じて、地域課題解決や環境負荷の低減に取り組むと共に、地震災害等による大規模停電が発生した際に、町が指定する避難所等において、日産の販売会社である島根日産自動車、日産サティオ島根より貸与される電気自動車(EV)「リーフ」を電力源として活用することで、避難所の円滑な運営を行い、町民の安全確保に努める』という内容となっている。

 

美郷町は、「水と緑 いきいき輝く 夢あふれる協働のまち」を基本理念に、「活気あふれる明るい町」、「町外と活発な交流のある町」を目指し、独自に策定した「美郷町地域防災計画」に基づいた防災対策に積極的に取り組み、地震などの災害に強い町土づくりを推進しているのに加え、公用車として電気自動車(EV)「リーフ」の導入や公共施設への急速充電器の設置の検討を進めており、今後も更なるEVの普及・促進に向けた取り組みを推進し、防災力向上に努めていくと述べている。

 

また、日産は、日本が抱える環境負荷低減や災害対策等の課題を解決するため、2018年5月に日本電動化アクション「ブルー・スイッチ」を発表し、その活動を牽引するリーダーとして、全国の自治体や企業と協力して、電気自動車(EV)普及を通じた社会の変革に積極的に取り組んでおり、今回は、日産が推進する「ブルー・スイッチ活動」と美郷町が推進する防災対策の双方の取り組みにお互いが賛同し、上記協定の締結を行う運びとなったと説明している。

 

日産と美郷町は、今後もこの協定締結を機に、防災対策を強化し、電気自動車(EV)を活用した災害に強いまちづくりを推進していくほか、電気自動車(EV)の普及を通じた地域課題の解決に向けて、更に連携を強化していくと述べた。

 

【電気自動車を活用した「災害連携協定」概要】

  • 美郷町で災害を起因とする停電が発生した際、町が指定する避難所に、島根日産自動車、日産サティオ島根の店舗に配備している電気自動車(EV)「リーフ」を無償で貸与する。
  • 美郷町、日産、島根日産自動車、日産サティオ島根の協力により電気自動車(EV)からの給電を行うことで、災害時においても継続して電力が供給できる体制を整え、避難所の円滑な運営を図り、町民の生命及び身体の安全を守る。
  • 美郷町および日産、島根日産自動車、日産サティオ島根は、平常時も電気自動車(EV)の普及促進を行うほか、町のイベントで使用する電力を電気自動車(EV)から供給することで、『電気自動車は「走る蓄電池」』としての活用を町民へ積極的にアピールし、環境意識向上を目指す。

 

Tagged