トヨタと中国第一汽車集団有限公司(以下、一汽集団)は、4月27日、中国における持続的成長に向けて管理体制の再編を実施すると発表した。
今回の管理体制の再編により、天津一汽トヨタ自動車有限会社(以下、TFTM)は一汽トヨタ系統括事業体となり、それ以外の車両及びエンジン製造事業体は100%子会社としてTFTM傘下に入ると述べており、具体的には、四川一汽トヨタ自動車有限会社(以下、SFTM成都)と長春豊越公司(以下、SFTM長春)、天津一汽トヨタエンジン有限会社(以下、TFTE)と一汽トヨタ(長春)エンジン有限会社(以下、FTCE)が対象となると説明している。
トヨタは、今回の再編について、中国の変化の速い市場に呼応するために実施するもので、TFTMのもと製造事業体の管理を一元化することで、全体最適な管理体制が可能となり、リソーセスやオペレーションの効率化による競争力向上につながると考えており、また、レポートラインを明確化し、各事業体へのガバナンスの強化や迅速な意思決定を目指すと述べた。
なお、一汽トヨタ系の研究開発会社である一汽トヨタ技術開発有限会社(FTRD)についても、今回の再編のタイミングでTFTMの100%子会社としてTFTM傘下となり、トヨタと一汽の販売会社である一汽トヨタ自動車販売有限会社(FTMS)については、資本の変更はないが、実務上、TFTMへのレポートラインを実現することで管理統合し、開発から生産、販売までの一気通貫の体制を目指すと説明している。