独アウディ、新型「A3 セダン」を発表

新車情報

独アウディは、4月21日(現地時間)、新型「A3 セダン」を発表した。第2世代の新型「A3 セダン」は、2020年夏にヨーロッパで販売が開始される予定となっている。

 

【スポーティでエレガントなエクステリア】

新型モデルは、先代モデルと比較して、全長4.50m(4cm拡大)、全幅1.82m(2cm拡大)、全高1.43m(1cm拡大)となってヘッドルームが広くなったほか、運転席のポジションを下げたことで、フロントヘッドルームが2cm増加し、エルボールームも広くなっている。

 

フロントエンドは、印象的なヘッドライトと、ハニカムグリルを備えた大きなシングルフレームを特徴としており、ヘッドライトの外縁には、下方向へと延びる台形デザインが採用され、マトリクスLEDテクノロジーを搭載した最上位モデルでは、この部分に15個のLEDセグメントによるピクセル配列から構成された新しいデジタルデイタイムランニングライトが装着されている。

 

 

【エアロダイナミクスが改善されたボディ】

ボディは、先代モデルよりもリヤエンドを高く設定し、より大型のディフューザーを採用することによって、エアロダイナミクスが改善され、110 kW(150 PS)を発生する2.0 TDIを搭載したCd値は、先代モデルよりも0.04改善されて0.25となっている。また、シングルフレームグリルの背後に設置された電子制御式エアインテークも、Cd値の改善に貢献しており、走行条件に応じてエアの流れを調整するほか、パネルによって覆われたアンダーボディ、エアロダイナミクスが改善されたエクステリアミラー、ブレーキの冷却機能により、空気抵抗が減少している。

 

【デジタルコックピットとタッチディスプレイを標準装備】

コックピットは、ドライバーに焦点を当てて設計されており、中央に設置されたMMIタッチディスプレイを備えたインストルメントパネルは、ドライバーに向かってわずかに傾斜した作りとなっている。10.1インチのディスプレイは、直感的な操作が可能で、手書き文字検出機能と、日常会話に対応したボイスコントロールシステム(オプションでクラウド機能を利用可能)が標準装備されているほか、ベースモデルにも、10.25インチのデジタルメーターが装備されており、アウディバーチャルコックピットプラスを装備すると、ディスプレイサイズは12.3インチに拡大される。

 

 

 

【優れた効率と力強いパフォーマンスを備えたTDIおよびTFSIエンジン】

エンジンは発売時に2種類のTFSIエンジンと1種類のTDIエンジンが設定されており、110kW(150PS)を発生する1.5ℓ直噴エンジンの35 TFSIは、2種類から選択可能で、新開発された6速マニュアルトランスミッション(複合モードにおける燃料消費量:5.0~4.7ℓ/100km、複合モードにおけるCO2排出量:114~108g/km)および素早いシフトを特徴とする7速S tronic(複合モードにおける燃料消費量:4.9~4.7ℓ/100km、複合モードにおけるCO2排出量:113~107g/km)と組み合わせることができる。また、110kW(150PS)を発生する2.0 TDI(複合モードにおける燃料消費量:3.9~3.6ℓ/100km、複合モードにおけるCO2排出量:101~96g/km)も、7速S tronicと組み合わされる。ギアシフトは、シフトバイワイヤー技術を採用した新しいスイッチによって電子的に制御される。

 

【ダイナミックな動きを実現するサスペンション】

先代モデルよりも精密に路面の状況に反応するようにチューニングが施されたサスペンションが採用され、標準的なセットアップの代わりに、スポーツサスペンションまたは電子制御式ダンパーを備えたサスペンションを選択することも可能となっているほか、アウディドライブセレクト ダイナミックハンドリングシステムにおいても、サスペンションの設定を変更することが可能で、設定を変更すると、スロットルレスポンスや、ステアリング角度によってレシオが変化するプログレッシブステアリングの特性も変化する。

 

【高度なコネクテッド機能を装備】

最上位のインフォテインメントシステムであるMMIナビゲーションプラスは、先代モデルの10倍の処理能力を誇る、第3世代のモジュラーインフォテインメントプラットフォーム(MIB 3)を採用しており、LTE-Advanced(LTEアドバンスト)規格に対応し、乗員のスマートフォンをインターネットに接続するWi-Fiホットスポットを備えているほか、オンライン交通情報、ニュース、写真、店舗の営業時間、POI(Point of Interest)に関するユーザーレビューなどの追加情報を含む、数多くのAudi connectサービスを提供する。

 

【多彩な安全機能を装備】

高度なネットワーク機能により、ドライバーアシストシステムも大きな進化を遂げ、アウディプレセンスフロントシステムにおいては、ルームミラーに設置されたカメラがフロントレーダーと連動して、事故の防止や衝突の程度を軽減する。上級モデルの機能であるアダプティブ クルーズアシストも搭載可能となっているほか、エグジットワーニング、クロストラフィックアシスト、市場導入後に追加されるサラウンドビューカメラなども用意されている。

 

【価格と市場導入時期】

事前予約は、ドイツおよびその他のヨーロッパ市場で、2020年4月末から開始、納車は夏になる予定となっている。110kW(150PS)の35 TFSIのベース価格は、29,800ユーロ。市場導入後まもなく、エントリーレベルのガソリンエンジンが27,700ユーロで追加される。

 

 

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