アウディ 欧州での生産を徐々に再開し、4月末以降に順次拡大予定

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アウディは、新型コロナウイルスによる需要減少と部品供給の問題により、3月中旬にヨーロッパの拠点における生産を一時的に停止することを発表していたが、今後数週間のうちに、ヨーロッパの工場における生産を徐々に再開すると公表した。また、世界中のアウディ生産ネットワークにおける今後の再開予定に関しては、サプライヤーおよびサービスプロバイダーを含めて、フォルクスワーゲングループと調整の上で決定すると述べている。

 

アウディは、生産再開における重要な要素について、従業員の安全に焦点を当てた包括的な対策を策定することであると述べ、その点については、ロベルト コッホ研究所のガイドラインおよび各国保健当局の規制を遵守するとしている。

 

また、製造部門およびグループのマネージャーは、労働安全、ヘルスケア、産業工学、労使協議会の専門家とともに、個々の職場を調査・分析して、改善のための提案書を作成し、関係者全員が同意することで、初めて「新型コロナ対策済み」の職場と見なされると説明している。さらに、ワークグループでは、作業環境(グループスペース、工場のゲート、駐車スペース、工場内の人の出入り、ケータリングおよび工場の社員食堂)の全ての分野に適した解決策を作成し、従業員はそれらの対策について事前に書面で通知され、作業を再開する際は、ラインマネージャーから包括的な安全指示を受けるほか、社内のオンラインメディアや工場内で通知される数多くの情報を通して、定期的な情報アップデートを受け取ることになると述べている。

 

アウディの拠点における車両の生産は、策定された計画に従い、4月末以降に順次拡大される予定としており、既に再開されているハンガリー ジェールでのエンジン生産は、今週徐々に増加し始めているほか、ドイツ国内の工場の従業員に対しては、生産の本格的な再開までの間、短時間労働規定が引き続き適用されると述べた。

 

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