世界的な企業グループ「LVMH」傘下のウォッチブランドが一堂に会し、新作を発表した「第1回 LVMHウォッチウィーク『ドバイ2020』」。そこで披露された新作腕時計の実機が、日本国内でも見られるようになってきた。
その中から今回は、自動巻きクロノグラフキャリバー「EL PRIMERO(エル・プリメロ)」で知られるマニファクチュール(自社一貫製造)「ゼニス」が発表した限定ウォッチ「デファイ 21 ランドローバー エディション」を取り上げたい。
ディフェンダーのタフネスな精神を具現化
このデファイ 21 ランドローバー エディションは、その名称の通りクルマとウォッチメーカーとのコラボレーションから生まれたコレクターズアイテムのひとつ。
耐久性と快適走行を究極的に追求した新型「ランドローバー・ディフェンダー」の世界観を具現化するとともに、21世紀のエル・プリメロ高振動クロノグラフをより堅牢かつ控えめに再解釈した、世界で250本限定のモデルとなっている。
ディフェンダーのミニマルで洗練された外観とも共通する直線的でエッジの効いたケースは、マイクロブラスト仕上げのチタニウムを採用。
ムーブメントは、1/100秒を計測可能なクロノグラフを搭載し、中央には1秒で1回転するクロノグラフ針、3時位置に30分カウンター、6時位置に60秒カウンターを配置。9時位置は秒針となっている。
さらにこの新デザインディスプレイには、12時位置に「デファイ21」の直線的なパワーリザーブ表示を初採用。パワーリザーブが消費されると赤いアクセントカラーが見えてくる仕組みで、視認性も高い。
オープンダイヤルの他限定エル・プリメロ21コレクションとは一線を画す本機のモダンで堅牢なデザインは、ディフェンダーはもとより、ラグジュアリーな本格SUVオーナーの腕によく似合う一本だと言える。
DJ界の重鎮ともコラボレーション
ちなみに、同モデルと同時に発表された「デファイ 21 カール・コックス エディション」は、英国が生んだダンスミュージック界のレジェンド、カール・コックスとのコラボレーションモデルだ。
90年代にハードテクノを聴いていた人は懐かしく思うかもしれないが、彼は今も現役で、50歳代後半になってもなおトップDJとして活躍している。
そのモデルは、ランドローバー エディションと同じく1/100秒を計測できる未来的なクロノグラフに、カーボンファイバー製ベゼルと暗闇で光るステッチを施したストラップを採用。さらにオープンダイヤルの9時位置では、レコードのような形状の回転ディスクがビートを刻み、秒表示としても機能するユニークな仕様が施されている。
こちらは世界限定200本の製造となっている。
新型ディフェンダーは 4月9日より受注開始
ランドローバーの新型ディフェダーは、全く新しいアーキテクチャーに、優れた走行性能を可能にする最新のテクノロジーが搭載された、ランドローバーファミリーの中で最もタフなSUVだ。
1948年にデビューし、なんと71年ぶりにリニューアルされたことでも話題となった。
2種類の先行予約モデル「ディフェンダー・ローンチ・エディション」と「ディフェンダー・スタートアップ・エディション」をこれまで展開してきたが、現在受注は終了。4月9日からは新たに、「ディフェンダー」もしくは「ディフェンダー・SE」をベースモデルとした5種類の「キュレイテッド・スペック」(90 ファブリックシート仕様、90 レザーシート仕様、110 ファブリックシート&5人シート仕様、110 ファブリックシート&7人シート仕様、110 レザーシート&7人シート仕様)の受注開始が発表された。
デファイ 21 ランドローバー エディション
DEFY EL PRIMERO 21 LAND ROVER
ムーブメント:El Primero 9004(自動巻)
パワーリザーブ:50時間以上
1/100秒計測のクロノグラフ:中央に1秒で1回転するクロノグラフ針、3時位置に30分カウンター、6時位置に60秒カウンター、クロノグラフリニアパワーリザーブインジケーター
振動数:36,000回/時(5Hz)
ケース:チタン(マイクロブラスト仕上げ)
直径:45mm
防水:10気圧
文字盤:スレートグレーのベルベット仕上げ
税込価格:1,617,000円