公益財団法人マツダ財団は、2020 年度の事業計画について、今年度も引き続き、科学技術振興と青少年健全育成の 2 つの領域について、研究助成と事業助成を中心に、さまざまな活動を実施すると発表した。なお、2020 年度の事業費は 6,549 万円と述べている。
マツダ財団は、科学技術の振興と青少年健全育成のための助成などを行うことにより、世界の人々が共に繁栄を享受し、心豊かに生きることのできる社会づくりに寄与することを目的として、1984年10月に発足した。これまでの助成実績は、今回を含め合計 2,323 件、17 億 8,809 万円となっている。
<事業計画/科学技術振興関係>
- 研究助成
<マツダ研究助成>
2020 年度は機械、電子・情報、化学系材料、物理系材料の4分野を対象に、「若手研究者」、「萌芽的研究」、「循環・省資源への寄与」を優先して助成。
(助成金総額 3,100万円、31件)
<マツダ研究助成奨励賞>
マツダ研究助成対象の中から特に優れた研究を選び、1件 50万円の副賞(追加助成金)を授与。
(助成金総額 200万円、4件) - 事業助成
中国地方で開催される小中高の生徒を対象とした「科学体験」に関する事業・研究会等を支援。
(助成金総額 300 万円、20 件程度) - 科学わくわくプロジェクト
科学にわくわくする子どもの心を育てるための「科学わくわくプロジェクト」(わくプロ)事業を実施。事業内容は、中・高校生を対象に理科の真の面白さを伝える出前講義を実施する「サイエンスレクチャー」、中学生を対象に広島大学等の最先端の設備を活用したハイレベルな演習講座を行う「ジュニア科学塾」など、多面的な構成となっている。
(負担金総額 100 万円)
<事業計画/青少年健全育成関係>
- 研究助成
2020年度も、青少年の健全育成に寄与する実践的な研究を対象に、助成を行う。
(助成金総額 400万円、5~6件程度) - 市民活動支援
2020年度は、広島・山口両県から寄せられた、57件の応募の中から、全30件、総額800万円の支援を決定した。地域連帯やボランティア育成などに取り組む、意欲あふれる市民活動を支援する。 - 感動塾・みちくさ
公益財団法人広島市文化財団と共催の「感動塾・みちくさ」は、児童・指導者・ボランティアの創意工夫をはぐくむ事業を3会場で開催する。
(負担金総額 130 万円) - スタートラインプロジェクト
NPO 法人ピピオ子どもセンターとの連携で、被虐待児等の自立を支援する「スタートラインプロジェ
クト」を実施します。子どもたちの成長やスタッフの能力開発を支援するプログラム等に取り組みま
す。
(負担金総額100万円) - 若者×ツナグバ
若者が、自分の納得できる生き方を見つけ、『希望』につなげることを目的とし、自らが主体的に取り組む社会貢献活動を支援する。本年度は、過去3年間の活動実績を踏まえ、今まで以上に若者を直接支援できるよう、上期で見直し検討を行い、下期よりリニューアルして本格的に開始する。
(負担金総額150万円 ) - 講演会の開催
青少年健全育成の啓発を目的とする恒例のマツダ財団講演会を、広島市内で開催する予定。 - 大学寄付講義
広島市立大学で単位互換「ボランティア活動」を実施する。