インバウンド向けに新たな日本海観光ルート「海のある北関西のドライブツアー」発売 北関西の観光3団体、旅行会社、レンタカーが連携 

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豊岡DMO、海の京都DMO、若狭湾観光連盟の観光関係3団体と、ランドオペレーターのアヤベックス、オリックス自動車は3月3日、北関西の魅力を体験できる訪日外国人(インバウンド)向け滞在型周遊商品「海のある北関西のドライブツアー」を企画し、発売を開始した。

このツアーは、兵庫県・京都府・福井県の日本海側エリアの“北関西”をレンタカーで周遊するもの。プランには、レンタカー料金や宿泊代のほか、観光3団体が厳選した各エリア特有の体験などが含まれている。地域の歴史・自然・文化体験などのテーマに基づいた四つのコースが設定されており、いずれも4泊5日となっている。

主に、シンガポール、タイ、台湾、香港、韓国などのアジアに加え、アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリアをターゲットに、京都府綾部市に拠点を置くアヤベックスが、海外旅行会社や訪日観光客に商品を提供する。また、オリックス自動車はレンタカーの提供手配を担う。

敦賀までの北陸新幹線延伸を見据えて新たな観光ルートを提案する

観光3団体を代表して挨拶した海の京都DMOの大同一生社長は「関西への訪日観光客数が伸びる一方で、北関西、山陰や北陸の日本海側への誘致は課題となっていた」と、今回の取り組みの背景を説明。2023年には北陸新幹線が福井・敦賀まで延伸予定であることから「東京、京都、大阪のゴールデンルートだけでなく、少人数でゆっくりと日本を味わっていただくために、日本海側に観光客の流れを新しく作っていく」と意気込みを語った。

海の京都DMOの大同一生社長

また、インバウンドの旅行スタイルは、団体から少人数の家族での旅行へ変化してきたことに加え、訪日観光客のニーズ多様化と興味の深度化によってレンタカー需要が高まっているという。さらに、リピーターが全体の6割強を占め、この中でも、複数回訪日するヘビーリピーターはレンタカーを利用することが多いことを踏まえ「最初からレンタカーをプランに組み込んだ商品を海外で発売し、日本に到着してレンタカーを使って周遊してもらう。これからのインバウンドの需要を先取りするようなツアーになると思います」と大同社長は期待を寄せた。

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