【第40回JAIA試乗会レポート】スポーツカーの血統を受け継ぐSUV アルファロメオ・ステルビオ 2.2ターボディーゼル Q4

試乗レポート

イタリアの老舗スポーツカーブランド、アルファロメオからも〝遂に〟SUVをラインアップ。国内には2018年秋に導入された。当初ガソリンエンジンのみだったが、19年春からはディーゼルターボも加わり、そのスポーティパッケージが今回の試乗車だ。

サルーンのジュリアにも搭載されるディーゼルターボは、直列4気筒2.2リッターで最高出力210PS、最大トルク470Nmを発揮。ディーゼルながらリッターあたり100PSに迫る高出力を誇る。Q4は4輪駆動を意味し、主にFRで状況に応じ前輪にもトルクを配分するオンデマンドタイプだ。時速0~100㎞加速はジュリアの7.2秒より速い6.6秒と、ディーゼルSUVと思えない俊足の持ち主だ。ここからもステルヴィオに対するメーカーの意気込みが伝わってくる。

スポーティパッケージには、ブラックのルーフレールやウインドウモールディング、19インチアルミホイールの他、レッドキャリパーが顔をのぞかせるスポーツブレーキを装着。インテリアでは、スポーツレザーステアリング、スポーツレザーシート、ダッシュボードやドアパネルのレザー内装等が装備される。

200PS超えのディーゼルターボは発進から実に力強く、市街地で交通の流れに乗るような状況では、タコメーターは1000回転をちょっと上回る程度(最大トルク発生は1750回転から)。忙しないアクセル操作が無縁なイージードライブだ。

一方、自動車専用道路では俊足ぶりを発揮。スポーツレザーステアリングはやや小ぶりで、フットワークも軽やか。SUVを運転しているような気がしない。スポーツカー直系のSUVといえる。ボディカラーは〝定番〟のアルファレッドだが、ビビッドというより深みのある赤で、外観もさり気なくスポーティグレードを主張し、あらゆるシーンに溶け込めそうだ。

アルファロメオのデザインアイコン
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