豊田自動織機のトヨタL&Fカンパニーは、主力商品である1.0~8.0トン積エンジンフォークリフト「GENEO(ジェネオ)」と1.0~3.5トン積電動フォークリフト「gene B(ジェネビー)」に、4月1日より、一部安全運転支援機能を標準搭載する。
自動車業界では、先進安全技術を搭載した「安全運転サポート車」の普及が促進されるなど、交通事故の未然防止対策が進んでおり、また、物流業界でも、作業現場における安全意識の高まりを背景に、「安心・安全」な操作をサポートする機能を搭載したフォークリフトの普及促進がメーカーに求められている。
今回、上記のような状況を受けて、トヨタL&Fは、従来オプション設定としていた安全運転支援機能の中から特に、最高速度を管理者が設定した速度以下に制限する機能や、積荷の状態(揚高と荷重)を検知し車両の加速/減速を自動的に制限する「走行制御」と呼ばれる機能を、主力フォークリフトに標準搭載した。
【標準装備される主な安全運転支援機能】
◆ 速度管理機能:対象車種/GENEO(gene Bには既に標準搭載)
管理者等があらかじめ最高速度を設定しておくとその速度以上で走れなくなる機能。オペレーターは速度超過に気を配る必要がなくなり、管理者も速度違反を警戒する必要がなくなる。
◆ 荷崩れ防止のための加速/減速制限機能:対象車種/GENEO, gene B
オペレーターが積み荷を高く上げたままの状態で、アクセルを急激に踏み込む(離す)、またはアクセルを踏み込んだままディレクションレバーを走行位置に入れる、といった誤操作を行った場合でも、加速/減速を制限することで安定した走行・作業に寄与する機能。