FCAジャパンは、取り扱いブランドであるジープ、フィアット、アバルト、アルファロメオの2019通年の合計販売台数が過去最高を更新したと発表した。4ブランド合計の販売台数は、2019年11月末時点で2018年の販売台数を136台上回っており、12月の販売台数がすべて純増となった。
FCAジャパンの2019年の合計販売台数は24,666台に達し、前年比で9.9%の増加を達成して、過去最高記録更新は4年連続となった。FCAは、2019年に最高月間販売台数を7か月達成しており、これには、ジープの月間最高販売台数8回更新とアバルトの月間最高販売台数3回更新が大きく寄与している。ジープは2013年以来6年連続で台数を増やし、13,354台を販売。ジープ・ブランドは、現在FCAジャパンの販売台数の54%を占めている。また、イタリア・ブランドも好調を維持し、同一モデルをベースとする、フィアット500及びアバルト595/695のシリーズ合計販売台数も過去最高を更新した。そのほかの要因としては、ジープ、フィアット、アバルト、アルファロメオの全ブランドでの、限定車を含む商品力の充実と、新コーポレート・アイデンティティ(CI)導入のディーラー拠点の拡充を挙げている。
2019年のジープ・ブランドの年間販売台数は対前年比で16.3%増加した。新型「ラングラー」は、5,000台に迫る過去最高の販売台数を記録したほか、「グランドチェロキー」と「レネゲード」も過去最高を更新。新CIに基づいて行われているディーラー拠点の刷新も順調に推移しており、日本でのジープのブランド力の強化に大きく貢献している。新CIを導入して刷新または新築された店舗数は、2020年1月現在、全80拠点中、57店舗に達っし、2020年中に75店舗まで増やす計画としている。
フィアットとアバルトにおいては、アバルト595 / 595Cシリーズは2,628台を販売して過去最高を更新した。好調の要因として、アバルト・ブランド創立70周年を記念したアバルトファン感謝イベント「ABARTH DAY」までの様々な取り組みを挙げている。ほかにも、フィアット・ブランド120周年を迎え、120周年記念限定車「Tuxedo」を発表するとともに全10モデルの限定車を導入した。また、フィアット500は日本輸入50,000台を達成した。
アルファロメオ・ブランドは、新たにディーゼルが導入され、ステルヴィオ は695台を販売して導入初年度を上回ったが、それを支えたのはディーゼルであり、販売台数の半数はディーゼルエンジン搭載モデルが占めた。