自動車業界に新年を告げるイベントとして恒例となった「東京オートサロン2020」が1月10日、いよいよ開幕した。カスタムカーのイベントとしては世界最大級とも言える東京オートサロンは、クルマの楽しさ、美しさなどを競いあう個性豊かな展示車を間近で見ることができるのが大きな魅力だ。また、同乗試乗会やライブステージといった、展示以外の多彩なイベントも充実。クルマの魅力をさらに引き立てるカスタムの最新トレンドを、幕張メッセで体感しよう!
今回で38回目となる「東京オートサロン2020」。国内外の主要自動車メーカーやインポーター、サプライヤー、アフターパーツメーカー、カスタムショップなど、多くの出展社による展示に加え、同乗試乗会やステージイベントなどのイベントも充実していることも大きなポイントとなっている。
昨年希少車種が出品され話題を集めたコレクタブルカー・オークション「BHオークション」は今年も実施。SUPER GTに因んだチャリティーオークションや、ハイパーカーブランドのジャパンプレミアも併催予定となっており、大いに注目を集めそうだ。
■豪華ゲストも登場!充実のイベント
車両展示に加え、充実したイベントプログラムが用意されているのも東京オートサロンならでは。11日に行われるスペシャルライブには、数多くの冬がテーマの楽曲を持つ“冬の女王”こと広瀬香美、90年代に人気を集め先日再始動したWANDS、12日にはサンプラザ中野くんらが会場を盛り上げる。
さらに、毎年話題のオープニングアクトは、EL SQUAD(イーエル・スクワッド)の“光のダンス”が披露され、これらのライブはオートサロンの入場券で楽しめるのも魅力となっている。
このほか、屋外特設会場ではWRCやD1といったモータースポーツ参戦車両のデモランを実施。会場内では出展されたカスタムカーの中から投票で優秀モデルを選出する「カスタムカーコンテスト」や、人気ナンバー1レースクイーンを決定する総選挙「日本レースクイーン大賞」なども行われる。
■世界初公開モデルも出展
東京オートサロンは、例年通り全ホール(1~11)に加え、イベントホール、屋外特設会場と、幕張メッセ全館を使用して開催されるだけに、見どころは多岐にわたっている。
中でも注目されるのは、各自動車メーカー・インポーターのブース。最新モデルを中心にカスタマイズカーが提案されるほか、ブランドの今後の方向性を示すコンセプトモデルを見ることができる貴重な機会となっている。
トヨタは、2月にデビューする新型ヤリスをベースとする「GRヤリス」を世界初公開。昨年発売された「GR スープラ」に続く、スポーツカーシリーズ「GR」のグローバルモデル第2弾として、イベント随一の注目を集めそうだ。
ダイハツは、軽クロスオーバーのコンセプトモデル「TAFT(タフト)コンセプト」をはじめ、既存の軽自動車や小型乗用車をベースとした、個性あふれるカスタマイズカーを出展。
スバルは、昨秋の東京モーターショーで公開した新型レヴォーグをベースとした「レヴォーグ プロトタイプ STIスポーツ」を早くも登場させ、“スバリスト”の期待に応える展示内容となった。
一方、輸入車の展示も大いに楽しみだ。オートサロン初出展となるボルボは、60シリーズにポールスターによるチューニングを施したハイパフォーマンスカー「Polestar Engineered」を参考展示。いずれも2020年夏頃に台数限定での導入が計画されている。
こちらも初出展となるGMジャパンは、新型「シボレー・コルベット」を日本初公開するとともに、2020年型のシボレー・カマロも発表。このほか、メルセデス・ベンツやルノーといった常連組に加え、アストンマーティンやマクラーレンといった、ハイパフォーマンスカーを製造するブランドも出展し、バラエティに富んだ展示車が来場者を楽しませる。